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HN:さちよ


第一回目のお話はこちら からどうぞ!

<天下一準決勝>


★・・・・★・・・・★


私の名前はさちよ


34歳の絶世の美女だ。


ただ、

私に有ったのは


「美人すぎる容姿だけ


だった。


それ以外は全て人並み以下。

超不器用


そのせいで大学生時代はあまりにも何もうまくいかずに

人見知りをこじらせていた。


そんな時、

ぐいぐいきてくれる『ノリオ』に心惹かれて…


久しぶりの彼氏が出来たのだった。


最初は優しかった。


しかしその正体は……


反社会的勢力に所属する…後で分かった事だけど下っ端のヤ○ザだった。


いわゆるチンピラだ。


だけど……


鈍臭い私はそんな事に気付けなかった。


今思い返すとノリオとの思い出…


というか会話は



『妹がのぞまぬ妊娠をして』


『仕事で預かってたお金が無くなって


『実家の家業がピンチで』


『道で因縁つけられて』


『世話になった人が困ってて…


と、

金の無心をされた事ばかりで、


それ以外の事は思い出せなかった。

それ以外の事は無いに等しかった。


最初はアルバイトを増やしてノリオを支援していた。


だけど、大学を卒業する頃、

就職活動も上手くいかなかった私にノリオは言った。


『さちよちゃんすっごい美人だから…

とりあえず水商売どうかな…?』


そうして


最初はガー○ズバー。

その次はキャ○クラ…。


何故かノリオのすすめに疑問を抱かずに、

すんなり勤めはじめた。


人間関係、

就職活動……

何もかもが上手く行かなくて塞ぎ込んでいた私は

判断力も鈍っていたのだと思う。



だけども……


元々、ドンくさい上に人見知りを拗らせてた私には

水商売は全く向いてなかった。


最初…

初見ではお客さん達は皆一様


『わぁ!君きれいだねー!

こんな美人がついてくれるなんてーー!』


と、言ってくれた。


だけど…


私のコミュニケーション能力の無さ故に、

会話が全く続かない。


気の利いた『返し』はさっぱりできなかった。


場が盛り上がらない。

盛り上がるはずがない。


指名を貰えるのはせいぜい、

次の一回。


その後は続かなかった。


私なんかとお酒を飲んでもつまらないんだろうな…


それは…

容易に想像が出来てしまい…


私はここでも『顔だけ』であることを再確認する。


人気は全く出なかった。


すなわち、稼げはしなかった。


そうすると

ノリオは少しずつ本性を出してきて…


嫌味を言われたり


罵られたり………それだけならまだしも、


少しずつ暴力を振るわれる様になってきていた。


暴力を振るわれて、

時々優しくされて。


だけど頼られて。


弱いところも見せられて。


ノリオに支配されて…


徐々に私の自由は無くなっていった。



そんなある日。


ノリオは弱り切った様子で私にこう言った。


「さっちゃん…

俺、悪いやつに騙されて…


金が全然足りないんだよ…


このままじゃ俺の命も…とられちまう。。


お金がもっと必要なんだ。


申し訳ないけど……

風○に行ってくれないか…」


と、


絞り出す様な声で。


だけどもはっきりそう言ったのだ。




ーーえ?


うん。


ひどいよね。普通にひどい。


私も今振り返ると酷すぎるなーと思うんだけど…



なんでだろうね。


私、この時、

ちょっとホッとしたの。


「あ、じゃ、

キャ○クラ辞めていい?」


って。


もう結論出てたからね。


向いてないって。


で。


そこからデリ○ルで勤める様になった。


私は大学を卒業して1年経ち…24歳になっていた。


私生活でノリオ以外に接する人は居なくなっていた。


こう話すとただただ辛そうに思えるデ○ヘル勤務。


これがね…


手放しで向いてるとは言えないけど、


水商売よりはやりやすかったの。


完全な1対1の方がやりやすかった。


接客も…全然上手ではないんだけども、


一生懸命やれば

一生懸命やってる」こと

そのものを評価してもらえた。


平たく言うと


「こんなに美人なのにこんなに一生懸命奉仕してくれるーー!」


みたいな感じで……


水商売より全然売れっ子になれた。

稼げた。


少しチヤホヤもされて…


嬉しくもあった。


ノリオに前よりたくさんのお金を渡せた。


だけど……


…いや、


「なのに。」


ノリオの暴力はエスカレートしていった。


『俺がこんなに金に苦労してるのに…

チヤホヤされて浮かれやがって』


というのと


『俺という男が居ながら』


…ということも言外に漂わせながら

暴力を振るってきた。


ほんとに理不尽極まりない。


顔や体に傷が残ると仕事ができなくなるので、

罵声を浴びせられたり関節をキメられたりと地味な嫌がらせが多かった。


気づけば恐怖で完全に支配されて

ノリオから逃げるという選択肢私には無くなっていた。


実家に帰ることも禁じられ

友達も完全にいなくなり、


「店」と「ノリオ」しか私の世界には無くなっていた。


…本当、バカみたい。


いや、馬鹿なのだ。


ドンくさすぎてバカで…不器用だったから…


私の世界にはノリオしかいない様な状態になっていた。


しかし出勤をすれば

頑張った分だけ多少は結果が出た。


(店でたまに酷い目にもあっていたけど、ノリオに比べたら大した事ないと思えた辺りも色んな意味で本当に酷い)


今から思うと本当に

なんであんな男に

と、いう感じだけど


今回も初彼のナオキの時の様に

私の方もノリオに依存していたのだ。


いや、させられていた。


この時は仕組まれてもいた。


そんな生活は数年続いた。


だが……しかし。


27歳の時に急に終わりを告げる。


その日も嬢の仕事が終わり、

夜、雨の中を帰宅。


アパートの玄関を開けて部屋に入るなり




ノリオの機嫌は悪かった。


買ってきた食事をひっくり返されて

髪を引っ張られた。


ひどい話だけど、

すっかり慣れていたのと

仕事で疲れ切っていたので

されるがままだった私。


床に散らかった食べ物は明日片付けようと思いつつ

五人接客した疲れで

そのまま床で気を失う様にして寝た。


しかし…

振り返ればこの時のノリオのテンションは

確かにおかしかった。


梅雨の雨が降るジメジメした日だった。


夜中…


床で寝てた私の耳に飛び込んだ、

重いものが落ちるドスン!!という音。


木造の家の床が揺れて

私は目を覚ました。


またノリオに暴力を振るわれるのかと身を固くしていたが、


何もない。


…あれ?

どうした??


何事だろう…

まだ眠いし寝ていたいが気にもなる。


這う様にして隣の部屋に行き…


前回の日記の冒頭の通り…


ノリオが自殺を図り…

床に落ちたのを確認したのだった。


それを目にした時…


…ほんとにクソみたいな感情だけど、


ああ…これで解放される


と思ってしまったのは

……隠しようのない私の本音。


私という人間が背負った本質的な罪。





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