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絶狼ZERO実戦!


HN:さちよ


ドスン!!


隣の部屋から、重たいものが落ちる音がした。


その音を私は、

雨が降ってなくてもジメジメする、

2DKの自室に這いつくばって聞いた。


それは……


人の命が途切れる音だった。


ただでさえ、ジメジメしてるのに、
本格的にジメジメしてしまう、梅雨の日。


雨が降る夜の出来事だった。


どうにか動ける様になって、這いながら隣の部屋に行き、その状況を見た時………


………


……


………本当に………


ほんっとーーーーーに


人間としてクソみたいな、
吐き気のする感情だけど………


「あぁ。これでやっと解放される。」


そう思ったのだった。


きっと

私には死後、天国なんて待ってはいない。


間違いなく地獄に落ちるだろう。



だが…


死後に行くその地獄すら…


今私が過ごしてるこの状況よりはマシなのでは………


そう思いながら過ごした数年だった。


……まぁ

そもそも無神論者であるし
この頃は輪をかけて自分以外のモノなど………


いや………


自分自身すら一切信じてはいなかったが。


★・・・・・★・・・・・★


私の名前はさちよ。

漢字で書くと『幸代』。


年は34歳。


仕方がない事とはいえ、親のことは…少しばかり恨んでいる。


何が…「幸代」よ。


【末長く幸多かれ】

と願ってつけてくれた名前…


だとは分かっていたけども、

一般的に見てそれとは真逆の人生を歩んでしまい、

逆恨みに近い感情を父母にいただいている。


後、もうひとつ。


自分で言うのもなんだが………


………私はものすっっっごい美人なのである。


いや、客観的に判断して
現在進行形で美女である。


小さい頃から「可愛い」と「綺麗」のバランスが取れた、美人だったのだ。


身長は160cm。


腰の位置は高く……

平たくいうと足が長くて、

大きくなる頃には胸も程よい大きさに育った。


具体的に言うと「D強」くらいだった。


しかし。


不幸な事に


私にはその『美人な容姿』しかなかった。


その器を生かせる中身をしていなかった。


この容姿のことも……

本当に逆恨みだが、両親のことを少し恨みに思っていた。


なぜ二人はごく普通なのに、私だけ美人に生まれてしまったのか。


『普通』っていうのは尊い事だ。


鈍臭い私には過ぎた容姿は必要無かった


そんな風に書くほどなので、

頭は特に良く無かった。


運動ができるわけでも無く、

性格も普通。(多分)


いや…ちょっと暗い方だったかもしれない。


卑屈ではなかったが、野望の様なものも無く

おかたくもないが、

美人だからといって調子に乗る……


乗れる様な性格ではなかった。


『調子に乗る』とは悪い意味ばっかりではないと思う。


いい時も有ると思う。


………ともかく、

私には美人を生かせる素地が0であった。


総合的に見て、かなり不器用だったのだと思う。


残念な事だ。


美人すぎるせいで私はいつも「無駄に高嶺の花」だった。


女性の友人は人並みにいた。


気の合う友達が数人居たおかげで、高校まではずいぶんと助かっていた。


だが、男性との関係は……あまりうまく構築できなかった。


うまく接することはできなかったのだ。


具体的に言うと………


異性とは友達になれなかった。


その上、『実感として』モテもしなかった。


たまに男子と話をしても、

言葉は表面をうわ滑ってる感じがしていた。


相手にまっすぐ届いてる感じがしなかった。


私の話がヘタクソなせいもあったと思う。


かわいい』『きれいだ


とは言われたが、みなが私のことを遠巻きに見ているだけだった。


美人ならモテる

人生イージーモード


というのは幻想だと…声を大にして言いたい


それこそ「人による」。


ともかく、


私の方も『異性として興味のある人間』というのはあまりいなかった。


よって『異性として好きな人』…というのもなかなかできなかった。


そういう幼少期から学生時代だったが、

自分で言うのもどうかと思いつつ言ってしまうくらいの美人なので、


【本格的に困った人】と【空気をよまない人】からは言い寄られたりした。


具体的に言うと「先生」と「不良」である。


【本格的に困った人】だった「先生」の方は、どうにか振り払うことができた。


先生の事が振り払えなかったら、別のタイプの不幸に見舞われていた様に思う。


だけども私は……


【空気をよまない人】…


不良の方とは付き合う事となった。


中学生で初めてできた彼氏は不良だった。


名を「ナオキ」とする。


よく居る、
学校イチの不良と、学校イチの美少女のカップル。


それを地で行っていた。


他の人のパターンも案外同じ様なものではないかと思うが、


私の場合は

堂々と言い寄ってくる人が他にほとんどいなかった事がきっかけとなっていた。


不良だったナオキは持ち前の無鉄砲さ、空気の読まなさと、

謎の自信でグイグイ言い寄ってきて………


他にあからさまに自分を求めてくれる人がいなかった私には、

それが新鮮で嬉しかった。


後、ナオキは不良では有ったが


【性格は明るく】て【弱いモノいじめをするタイプでは無い】


………という好もしい点もあり、



気づいたらお付き合いをしていたのだった。


ちなみにあっという間にサれてしまった。

14歳の時だった。


その体験は何もいいことはなかった。


気持ちよくも楽しくもなくただただ苦痛だった。


だけども……


四六時中好きだと言ってくれるナオキのことは、


付き合っていくうちに私も確かに好きになったのだと思う。


結構長い間付き合う事となった。


高校に行っても付き合っていた。


だけども。。。。


別れの時はあっけなく来た。


ある日急に


「他に好きな人ができた。別れよう。」


と言われた。


この時には、
私のナオキに対しての感情は好きを通り越していた。


具体的に言うと、

すっかり彼に依存していた。


好きだとかそういうのは通り越して、精神的に依存していたのだ…と今なら、思う。


が。


その時の私は他に好きな人がいると言われても

すぐには納得ができなかった。


なぜ!?

私に悪いところが有れば治すから………

別れたくない!


と食い下がった。


しかし………


「ごめん。

お前…

中身が面白くない。」


ーーーと、いう
主旨の説明をされて………


……


………この事はその後、私のトラウマとなった。


……



★・・・・・★・・・・・★


今現在、

私は細々と会社員をしている。


細々………と書いたが、


ぶっちゃけ大満足である。


仕事帰りでも休日でも【自由に】パチンコを打てる身である。


万々歳だ。


今日は自由な休日だ。


あの時の私に比べたら人生バラ色と言っても全く大袈裟ではない。


最終的に地獄へ落ちる身だとしても……


いや、『だからこそ』か。


今この瞬間パチンコを楽しみたいと思う。


ちなみにホールへ来る時は、帽子、メガネ、マスク着用である。


コロナ対策というだけではない。


コロナ前からこうだった。


容姿を隠している。


会社でもメガネ、マスク、前髪長めのひっつめ髪。


存在そのものが目立たない様に工夫をしている。


それが今までの人生で私が身につけた処世術であった。

目立っていいことなんかひとつもない。


………逆にあやしくて目立っているかもしれないが。


だけども、怪しくて目立つ分にはOKである。



休日の午後一番。

意気揚々とやってきたホールでうろうろ。


私は刹那的に生きすぎたせいなのか

『展開ののんびりしたパチンコ』

はあまり好きでない。


色々と早い台が好きだ。


なのでZERO…


【P10カウントチャージ絶狼】を選んで着席した。


まだ誰にも回されていない、0回転の台だ。


打ち出すと台は朝から元気に立て続けに『ZEROリーチ』をかけてくれた。


おっ?!

やる気がありますねこの台。


決定的なチャンスが来たのは32回転目のことだ。


台が震えた。


ズババババと何やら大きめの音が鳴ったとともに、かなり震えた。


そして





赤文字の絶狼図柄が止まった。





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