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ドンちゃん2
著者:ゼン(すろ天様許可済み)




5号機が終焉を迎える今。


あえて4号機の話をしようか。


どんちゃん2日記




この機種は4号機のノーマルAタイプ。


ビッグ中に強烈な技術介入要素があり、その効果は絶大であった。


これは当時、夢を追っていた貧乏バンドマンであった私が生活費の二万を握りしめ、“ドンちゃん2”の新装開店に並んだときの話だ。


狙いはもちろん設定E。


徹夜をするからにはそれなりの根拠があった。


このお店、新台には必ずEが入るのだ。


しかも入るところはいつも決まっていて、これは店側が“売り”にしていたことであったため、信頼度は100%。


ダルマのように着込んだ私は、E確定となる“角台”を押さえるために、前日の閉店時から気合いの並びを敢行した。


どんちゃん2日記




極寒の夜。




奥歯をガタガタ震わせながら、私はひたすら開店の時を待つ。


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街灯の明かりを頼りに、手袋をはめたまま小説を読むが…


とにかくページがめくりにくい。


仕方なく片方の手袋を外す。


すると瞬時にかじかんでしまう…。


一方の手に替える。


瞬時にかじかむ。


こんなことを繰り返しながら、大して面白くもないミステリー小説を読み終えて腕時計を覗く。


……………。


一時間半しか経っていない。


はぁぁぁ。


盛大に溜息をつく。


自身の吐いた息がタバコの煙と変わらないぐらいに色濃い。


(俺は…真夜中に何をやってるんだろう。)


止めどなく溢れるネガティヴ思考。


こんな気持ちを晴らす為に、コーヒーをカップに注ぐ。


所持金はキッカリ二万。


ジュースを買うためには一万円を崩さなければならなかった。


軍資金が20kから19kになってしまうのだ。


これは大きい。


私は大きめの魔法瓶にインスタントコーヒーを入れて持ってきていた。


( ´∀`)ズズズ…


( ´∀`)…。


(´・ω・)…不味い。


賞味期限の切れた安物のインスタントコーヒー。


しかも粉末の分量をかなりケチっていた。


コーヒーの香りがついただけのお湯には、ネガティヴ思考に拍車をかけるだけの力が充分過ぎるほどあった。


孤独な夜は、ゆっくりと更けていく…。


………


爆裂ハイスペック機種が世間を騒がせていたこの頃


設定E113%で徹夜をする行為は、ハッキリ言って恥ずかしかった。


友人を誘わずに一人で並んだ理由はコレ。


(コイツ、ドンちゃん2のE如きで徹夜してるよ)


私の目の前を通り過ぎていく若者たちの心の声が聞こえたような気がした。


悔しかった。


惨めだった。


しかし、あと二万ではどうやっても無理だったのだ。


携帯代、食費、スタジオ代、交通費…


どう切り詰めても足りない。


私は勝負に出るしかなかった。


ドンちゃん2の設定E…。




大丈夫だ。


この機種のビタ押しなら多少の自信がある。


Eで負けたことはこれまで無い。


今夜さえ乗り切れば、温かいものが食べられる。


…。


ラーメンとチャーハン。


余裕があるから餃子もつけようか。


ビールも飲みたいな。


そうだ。


バンドの連中にも奢ってやろう。


ふふふ。


アイツら喜ぶだろうな。


…楽しみだ。


そんなこんなを考えつつ腕時計を覗く。


……………。


15分しか経っていない。


はぁぁぁあああああ。


真っ白な溜息を盛大に吐く。


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そして薄いコーヒーを啜る。


……以後、これらの行動を50回ほど繰り返したあたりで、


ついに開店の時がやってきた。




40人ほどの後続を従え、私はトップでドンちゃん2のシマに足を踏み入れる。


!!!!!


私が押さえようとした台には、神々しく光る『設定E』の札が刺さっていた!


良かった…。


ホッとして涙が出そうになった。


並びながらずっと…


(万が一今回から角Eをやらなくなってしまったらどうしよう)


この恐怖と戦っていた。


並んだ甲斐があったのだ。


二万円を20枚の千円札に替え、ついに設定E確定台との戦いが始まった。


9時開店の23時閉店。


14時間ブン回せば10000ゲームは回せる。


計算上、終わった頃には八万円弱のお金を手にしている筈だ。


勢い良く回しに掛かる。


回す!


回す!


ひたすらぶん回す!


623G ヤメ。


マイナス20K。



まさかまさかのノーボーナスフィニッシュ。


最後の千円札がなかなかサンドに入らなかった。


そう。


尋常じゃないぐらいに手が震えていたからだ。


喉はカラッカラになり、全身に脂汗をかいていた。


…最後に余った二枚のコイン。


これを二枚掛けで消化した時のレバーオンは死ぬまで忘れないだろう。


そして、席を立とうとした瞬間に下皿にタバコを投げ入れてきた隣に座る男の顔も…私には忘れることは出来ない。


この男、1000枚ほどのコインを持っていながら、しかもビッグ中であったのだ。


(クッ…。)


一瞬何かを言ってやろうかとも思ったが、掛け持ち遊技を咎める権利も元気も持ち合わせてなかった私は、出口に向かってトボトボと歩くしかなかった。


“死んでしまいたい”と思う気持ちすら起きなかった。


目に映る全てが灰色だった。


部屋に戻り、さめざめと泣いた。




そして寝た。


……………………………


このエピソードは、未だに夢に見るぐらい強烈な記憶。


“623G”


これ、デジタル時計で6:23の表示を目にするだけで思い出すぐらいトラウマになっている数字。


借金してまで打つのは嫌だったので、諦めたことは後悔してないが、


その台…後日のランキングには8000枚オーバーの記録が残っていた。


ドンちゃん2設定Eボーナス確率。


ビッグ 1/240 バケ 1/364


合算1/144。


600ハマりぐらいはあって然るべき話だが、何も徹夜した時に喰らわなくてもいいじゃないか…。


今の“ドンちゃんシリーズ”がイマイチ好きになれないのは、このことが起因になってるのかもしれないな。


次は17000枚をカツアゲされた話をしようか。


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