全裸の第九十一話
【讃岐jr.のパチ日記】
VSVSVS吾輩は暇であーる



俺は暇人。


余りにも暇過ぎて、


【雰囲気】という言葉が


「ふんいき」なのか


「ふいんき」なのか


分からなくなってしまった凡人だ。



俺は時間を持て余す。


TVでやってた大学生の一日のスケジュールを見て、


「大学生って忙しいんじゃな。ブッ!」


と思わず感心して屁をこいてしまう程に時間を持て余している。



勿体ない。

嗚呼、勿体ない。



Wikipediaでオジーオズボーンの歴史を調べるのも一つの手だが、


家から出て何かムーブメントを時には起こしたい気分だな。



よし。

一丁やるか。



と重い腰をあげ、煙草臭い家を出る。



「あっ、やべっ。







俺、全裸じゃん。」



下駄を履いてドアノブを握った所で、自分のアウトローさに気付かされる。


私は全裸で近所をウロウロできる程、お国に税金を納めてはいない。


そして、市役所のきゃつらに


「未払いの税金があります」


と催促される程、お金を稼いでも持ってもいない。


「バナナがたくさんあるんでこれでよかったら納めて下さい。」


「讃岐さん。今の時代バナナじゃ税金は払えませんウホ。ちゃんとお金を持ってきて下さいウホ。」


「フィリピン産ですよ?」


「産地は関係ありませんウホー。」


市役所のきゃつらが、ゴリラみたいなツラ(悪口)をしてたから騙せると思ったけど大間違いだった。



家賃に税金…

光熱費に食費…

水道代…

子供の塾の月謝に、

嫁のファンデーション代。



お父さん…もうお金稼ぐの疲れちゃったよ。


エラソーな上司に媚びへつらいヘコヘコすんのももう嫌になっちゃったんだよ。


金、金、金ぇぇぇぇぇぇぇぇー!!


っていう世の中から現実逃避する為にやってきたのは、


妄想大国 TSUTAYA。


ここには夢があり、胸いっぱいの希望と延滞料が詰まっている。


今日はお父さん、何を借りちゃおっかなー♪





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