結婚の七十七話
【讃岐jr.のパチ日記】
VS結婚=松田聖子はもう3回目




─博士の結婚式 前夜─



いよいよ我が友人のできちゃった婚パーティーの日まで24時間をきった。


いや…もうあと13、4時間ってとこか。


その頃には、スーツや着物の紳士淑女約100人の前でメンチきってるとこかな。


いやいやメンチって睨みを利かした言わゆる眼(ガン)って奴じゃないよ?


何でそんな博士のめでてえ祝いでメンチきってんだよ俺。


ヤンキーかよ俺。


ヤンキーじゃねーよ。


俺は元生徒会副会長の焼きそばジャンキーだよ。



100人の紳士淑女相手にメンチをきるってのはアレだよアレ。




メンチカツだよ。


サクサク揚げたてのメンチカツを100人分用意して、それを日本刀でドンドン切って行くって余興の話だよ。



え?


意味分かんない?


なんでメンチカツかって?


それは余興を手伝ってもらう5人の仲間にも散々言われたよ。



「意味わかんねーよ。」

「オメー目立ちてーだけじゃねーか。」

「俺達はメンチカツ揚げて並べるだけの役なんて御免だぜ。」

「よく考えろ讃岐。結・婚・式だ。意味分かる?あなた日本の文化分かってる?」

「そんな事の為に家の家宝の日本刀は貸さないぜ。」



ボッコボコ。


ハァー…


天才の発想ってのはいつも皆に非難されてから始まるもんなんだ。


これだからパンピーなあの5人の男達には困る。


じゃあ何するんじゃ?


俺は彼等にそう尋ねたね。



「え?歌皆で歌う。」

「感動の手紙読む。」

「氣志團!氣志團!」

「女装してダンス。」

「そんな事をする為に家の家宝の日本刀は存在するのではない。」



分かった分かったよ!


5人目の奴、家宝家宝うっせーよ!


もうやらないからメンチカツは!


機嫌直せってこのクソボンボンがっ!



5人(いや4人)のその自慢げな案とやらを聞いて俺は笑いが出たね。


フンッ。


鼻で笑ってやったさ。


歌?ダンス?手紙?



へぇー。


ふっつぅぅぅぅぅーですね君達。




昔から遊んだ博士の結婚式だろぉぉぉがぁぁぁぁぁぁぁ!?



もっとなんか新しい斬新な余興で、会場も博士も盛り上げようって気持ちがねぇーのかオメーらにはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?



「は?メンチカツ切ろうとしてる××××にそんな事言れたくねーよ。」

「じゃ、お前一人でやれよ。」

「フツーでいんだよフツーで。」

「やっぱ女装でダンス!」

「我が家に代々伝わる日本刀はメンチカツを切る為に作られた物ではない。」




このゆとり世代共が…。


4対1じゃ余りにも事を運ぶには不利過ぎる。


余興の権限を握っているのが俺であれ、この状況でメンチカツに持っていくには余りにも厳しい。


しかも5人目の奴が刀を貸してくれそうにない。


つーかそもそも免許も持ってない俺が結婚式で刀なんか振り回していいのか?


間違えて奥さんのパパさんのケツに刀が刺さったら大惨事だな。



「よし分かった。

じゃあ博士の結婚式余興は…







女装してAKBのヘビーローテーション(ダンスはオリジナルVer)で攻めるか。」




と言う訳で俺は今…


ダンスの最終調整の為、皆が来るのを公園で女装をして待っている。


男前に腕を組んで、スカートをはいて待っている。(えっへん!)



もう約束の時間からかれこれ15分が過ぎるが誰も来やしない。


え?怪しいって?

変質者と間違われるって?



ハッハッハ!

皆さん、そこはご安心を。



讃岐Jr.は体が小さくて、シュッッ!としてるから、


遠目で見るとキャワイイ普通の女の子にしか見えないのだハッハ…



ピィピィィィー!!


「ちょっとちょっとお兄さん。

こんな遅くにそんな格好して公園で何やってんの?」


あ、いやこれは…その…


「ちょっと話聞くからパトカー乗ろうか。」



変装ではルパン三世にも劣らない讃岐Jr.が、


あろうことかポリスメンに職質されてしまった。


長くなるとあれなんで省略させてもらうが、5人のメンバーが集まるまでにまた違うポリスメンに職質をされた。


計2回。


ポリスメンBONUS 2連チャン。(出玉無し)



なんとか結婚式の余興って事で理解してもらえたが、


片方のポリス野郎は最後まで俺を疑ってやがったな。



「それは本当に煙草か?」

「それは本当に本名か?」

「それは本当に余興の為か?」

「それは本当はお前の趣味だろ?」



あのポリス野郎をもしプライベートで見かけたら、


すかさず女装して大きな声で話かけて下品な言葉をフッかけてやろう。


「あらぁーあなたぁぁぁぁ!!この前の×××最高に感じたわぁぁぁ!!

早くホテルに行って×××や○○○やりましょーオッホッホー!!」



喰らえ世間の冷たい目。


お前の出世街道をお先真っ暗暗にしてやんよヘッヘェー!





「お待たせ。」

「待たせたな。」

「早いな讃岐。」

「眠ぅぅ〜 だるぅ〜」

「刀は貸さん。」



遅いよおまいらは!!


警察に2回も拉致られちゃったじゃねーかこのヤロー!!




「早くして。」

「なんで女装w ウけるw」

「あ!蚊にかまれた!」

「お腹痛いよー(:_;)」

「絶対に刀は貸さん。」



正直、期限がせまった天下一のキャラ作りよりも


慣れない空気での面白いスピーチを考えるよりも


余興のオリジナルダンスを開発するよりも




この5人をまとめるんが一番しんどかった。




すぐ文句言うし。


目を離すとすぐ喧嘩始まる。




あれ?言ってねーかな?


コイツら5人は中学生の頃、チンコの毛一本一本からワキ毛の細胞一つ一つまでが


正真正銘の


ウルトラミラクルヤンキーくんたちだったんだ。


そりゃもう毎日毎日ハチャメチャだったね。


片田舎のヤンキーだったけどやる事は都会の極悪ヤンキー級だ。


数えきれない極悪非道の数々。


買い食いに


畑荒らし、
(イノシシか!)


エロ本の立ち読み。


5人目の刀貸さない奴なんか、水筒にポカリスエット入れてたからね!


本当は麦茶しか入れちゃいけないんだからね!



俺は当時、生徒会副会長だったから、嫌がる先生達の変わりにこの愛せるバカヤロー共の面倒を任されてた訳。


でもあんときゃ博士もいてくれたからなんとか助かってた。


博士はね、真面目な生徒かつ温厚な優しい性格の持ち主なんだけど


腕っぷしは中学NO1ぐらいに最強だった。


そりゃイケイケな不良達も皆黙ったモンだよ。


博士が抑止力となり、俺はその後ろで不良相手にエラソー言ってたっていう…。


漫画でよくいるじゃんそーゆー悪役タッグ?


アレよアレ。


ファルコ(博士)ジャコウ(讃岐)みたいなモンだよ。


って、何か俺かっちょわりぃーなぁぁぁオイ!!


言って損しかしてなくねーかオイ!?




まぁー話半分で聞いてね皆エヘヘ。


俺もジャコウさんぐらいまでは流石に悪くないからねエヘヘ。



そんな5人の野良侍を相手に、怒号を喚き散らしながら最後のダンスレッスン終了。


ふくらはぎが限界です。






─博士の結婚式 当日─



アラームも鳴ってないのに自然と目が覚める。


AM 8:11


博士の式は昼過ぎからのできちゃった婚パーティーだ。(←コレを推して参るっ!)


アレ?何?讃岐さん?


まさか…


まさかまさかまさかマッカァァーサァまさか!?




緊張してんの讃岐さん!?




そ、そんな馬鹿な!?


秘密結社アカーンに四六時中、命を狙われている俺が緊張などするハズがない。


フゥー。


深呼吸だ讃岐Jr.。


とりあえずもう一回横になって目をつぶってみよう。



…羊が一匹


…羊が二匹


…羊が三匹


…えーーと









犬






ご主人様が緊張して眠れてないのに、人間みたいな格好して寝ている狂暴な犬が一匹。


コイツ…


なんか腹立つ。


あーもう駄目だ駄目だ!


寝れやしねぇぇっ!





チーン!!
(ナイスアイデアを考えついた時の音)



そうだそうだ…


朝からパチンコ行っっちゃうぉぉぉぉぉぉー!!


グラサンをかけた怪しいオジさんが司会をしている番組が始まるちょい前に帰ってきて用意すりゃ十分間に合うっしょ?


よし、決めた。


久々の朝から出陣じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!






>>続きを読む!!<<



友達に教える

讃岐jr.日記トップに戻る

パチンコセグMAX

パチンコセグ判別サイト