出会いがあれば別れがある。
別れがあればまた出会いがある。
3年間指名してきたNO1キャバドルのマリア。
そんな彼女が先日、
故郷のお母さんが病に倒れた為、華の舞台から立ち去ってしまった。
マリア「今まで指名してくれて本当にありがとうございました。
この仕事…続けられるのならまだまだやりたいのですが、
故郷に帰って母の看病をしないといけないので…
寂しくなります。」
その時、俺はマリアの本当の優しさを感じた。
なんていい子なんだ。
やっぱり3年間推してきた俺の目に狂いはなかった。
マリア引退の日、
俺は彼女に30万円入った封筒をそっと渡した。
「ちょっと…こんなの…困ります。
受け取れません…」
いや…いいんだマリア。
俺がもっと金を持ってる人間ならもっともっと包んであげれるんだが、
いくら搾り出してもそれだけしかなかった。
お母さん、病気なんだろ?
それだけじゃ入院費にもならないかもしれないが、
少しでも足しになるなら使ってくれよ。
「……
ありがとう…(女の涙)」