ハンドルネームは:【タク】

予選I─2話
HN:タクさん
【ミツル〜七日間の呪い〜】





ねぇ?ねぇ?

知ってる?

呪いのビデオの噂?



ねぇ?ねぇ?

経験ある?

友達からゲイカミングアウトされたこと?


うん。ないよね。

初めましてタクです。


1年程前に、親友のシンジからゲイをカミングアウトされちゃいました。

てへ、ぺろ。


いや、

げげ、げろ。



マッサージ師のシンジの店で、よくマッサージをしてもらっていたんですが、やけに俺のケツを鷲掴みにするな、と思っていたんですよね。


話の中で俺が

『お前さ、冗談でもケツを鷲掴みするの止めろよな。お前ゲイだろ?笑』

と冗談まじりに言ったら


「そだよ。」

だってさ。


俺も

『そ、そっか。』

だってさ。


これ以上の返答は無理だよね。


なんか気が付いたらトイレで、洗浄ボタンを強にしたウォシュレットをケツにあてながら、

『これよりキツいんだったら無理だな』

とか、かなりテンパった思考になってたからね。


まーそんなシンジには彼氏がいたし、俺にも彼女がいたので、危ない関係にならなかったのが唯一の幸いでしたよ。




今回は、そんなシンジとパチンコを打った時の話をしたいと思います。

ちなみにシンジはギャンブルはしないので、今回が初めてのパチンコです。


機種はリング。

演出面やバランスが凄く好きなんで、基本的にリングばっかり打ってます。



基本的に朝一からしか打たない俺は、今回も朝一からリングを打つことに。

シンジは俺の左隣に座った。



まずはお金を入れ、ハンドルを回すことを教える。

『これぐらいハンドルを回して、この辺りに玉を飛ばせばいいから』

と教えたが



「回らない。固くて回らないんだけどー」

と騒ぐシンジ。

少しの間は無視していたが、なんだか本当に固そうだったので、俺の左手でシンジの台のハンドルを回すと簡単に回った。



その瞬間、俺の左手の上にシンジの右手あり。

「もう、離さないぞ。てへ、ぺろ。」





ムカついた。


ノッチさんが使う【てへぺろ】並みにムカついた。


とりあえずツッコミどころが多過ぎて、無言で手を自分の台に戻した。


まーこういったイレギュラーも考えて、シンジを連れてきたんだけどね。

イレギュラーと言えば、何故かシンジの彼氏であるミツル君も付いてきたんだけどね。


シンジの左隣に座って、軽く俺に睨みをきかすんだよね。

とりあえず日記を書くネタになりそうだから、なぜ彼氏が来てるのか?とか野暮な質問はしなかったよ。




肝心な俺の台は、等価ながらベース20はある。

スルーもそれなりだから、勝負は出来るだろう。


シンジを見ると、保留が4つたまっていても打ち続けていたので、無駄玉になるから打ち止めするように教えてあげた。

シンジは初心者だし、連れてきた手前、少額でも勝ってもらいたい。

それ以外の気持ちは全くない。




なのにだよ?

シンジを見ると

何故かミツル君が俺を見てくる。



まーよくあるじゃん。


あの娘、さっきから俺を見てるな。

いっそのこと目を合わしちゃおうかな。

とその娘を見てみたら、こっちを見てなかったっていう男の勘違いってやつ。


だから今回もそうかな〜って感じで、軽くミツル君を見たんだよね。










手

気のせいじゃない!

女子校生ばりに叫びたかったよね。

リアル貞子がそこにいたよね。



肝心な俺の台は

呪いの電話予告
貞文字連続予告

など色々な演出は来る〜♪んだけど、赤すら出てくれない。




だが、その時は来た!


貞(赤)文字連続予告!

からのっ!

両手落下!

からのっ!

貞子カットイン!

からのっ!

貞子終焉リーチ!


カットインデンジャー!



最後のボタンを押して、ミツル君の両手が俺の股関を掴めば大当たり!?



プッシュ!




外れ。


例えが例えだっただけに、なんか複雑な気持ちになってしまった。



この67回転後


髪わっさ〜

からのっ!

貞(赤)文字連続予告!

疑似3!

デンジャー赤貞!

井戸完成デンジャー!


でも陽一!

掛け軸は赤!

そしてっ!

JK1人ぼっち…



外れ。



なんとも見事なまでの尻下がりでした…


これが貞子の呪いなのかミツル君の呪いなのかは分からないが、俺の愛が貞子に届くまで打つべし!




更に157回転後


金呪プルプル!

からのっ!

貞(赤)文字連続予告!

疑似3!

両手落下!

貞子覚醒(金タイトル)



よーし、もうそろそろきてもいいはずだ。




だが、最後のカットインが青!青!青!青!



外れ。

プギャー!

俺の脳内プギャー!



はぁ、はぁ。

こうなったらあれだ。


俺より先にミツル君が当てたら、俺はミツル君にヤラれる。

というマイルールを作って、自分のヒキにプレッシャーを掛けよう。



そう考えた瞬間


ミツル君が当てる。

ついでにシンジも。

隣のハゲ親父も。



俺のケツの穴プギャー!



いやいや、まだ神様に誓ってないから約束は取り決められていない。

と自分に言い聞かせる。



まーこんだけ外れても








2R

当たる時はこんなもん。


まずはこれから次の当たりに繋げなければ。



6回転目。

赤プルプル

からのっ!

2R点灯。


まぁ。まぁ。

これで右打ちが出来る。

ここから始まる!

恐怖のST70回転!



リングのST70回転の醍醐味といえば、


第一段階
貞子接近(20回)

第二段階
みちづれor脱出(43回)

第三段階
最後のあがき(7回)

と分かれていることですよね。



もちろん俺は


第一段階
ミツル君接近

第二段階
脱出(ミツル君から)

第三段階
(ミツル君の)最後のあがき

をチョイス。



そして14回転目!

2Rオゲッチュウ!

ここにきて、玉無し三連発は厳しいー。


シンジとミツル君は仲良く出してるしさ。



そんな俺を見て

『また玉無しなの!?それってさータク君に問題ありけー!?』

とミツル君がキャッキャッしながら話かけてくる。



あぁ神様。

どうか、どうかミツル君のキン〓マを無駄に四個増やして下さい。



それにしても、普段はみちづれしかチョイスしない俺は、脱出(ミツル君から)のどんな演出が出れば熱いのか全く分からない。


最初のST20回転は、全くミツル君が出てくる気配はなかった。



その7回転後に、リーチが掛かりミツル危険度大という表示が。


いったい何がチャンスアップになるんだ?

廊下の奥にいたミツル?

ダッチ〓イフ変わりに使用された熊のヌイグルミ?


このままだとミツルの両手が俺の腰に…









助かった

ふー。



わかったことは


なんとかミツルから逃げることが出来た。

ということと

もうミツルと呼び捨てになったことだ。



現在の出玉

俺→1箱
シンジ→6箱
ミツル→15箱



パネェー。

ミツルパネェー。



俺、断トツの最下位。


ただ最後にごぼう抜きするのが俺流。

勝った勝因を答えないのも俺竜。




そして俺、出玉、崩壊。




オシリ。


否!!


オワリ。



結果ー1人約3万勝ち。


とまー、色々ありましたが結果を見れば、なんとかシンジとミツルのお陰で3人プラスに。


その後、3人で軽くラーメンを食べながら時間を見てみると24時前。



俺がシンジに
『この後はどうする?』って聞いた


シンジに聞いた。


俺は確かに、シンジに聞いたんだよ。



ミツル君
『俺とシンジはラブホに行くから』

だってさ。


ここは劇場かっ!てぐらい大きな声で言っちゃってるし。

周りの人達の会話も止まったよね。

どうしたら良いのか俺には分からなかったから、ミツル君を見てみたら









手


究極のドヤ顔。

キミ、その顔が好きだね。

まっ!?俺は応援してるから、シンジと仲良くやっていけよな。




次に進めたら、シンジとミツルが同棲している所に潜入したいと思います。



オワリ。



あっ!?最後のオワリをオシリって読んだ奴は、そっちの気があるらしいぞ。


それとライター歴が浅い(これ言うとマズいかな!?)俺が言うのもアレだが、小説系や作り話をネタする人達には負けたくない。


ウソのネタなんて面白くないから。


これは俺から先輩の方々に対する挑戦状でもある。


だから俺は次もガチネタで勝負します!





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