ハンドルネームは:【TAKOSU】

予選F─2話
HN:TAKOSUさん





待てコラーっ!!



甥っ子がペットのネコを追いかけている

昔はかわいい子だったのに、父親が失踪してからは態度が悪くなる一方で、友達も作らずにネコをイジメてばかり


もう小学5年生だっていうのに…




平日の昼下がり

僕は縁側でそんな甥っ子を眺めながら過ごしていた



すると・・・



♪テテンテンテテン
テテンテンテテン
テテンテンテテンテン


デン!


ケータイが鳴った

友人からだ


きっとパチンコのお誘いだろう




電話に出る前に、まずは僕の家族を簡単に紹介しておきます



まず来年還暦を迎える母

次に一回り以上歳の離れた姉と、僕と歳の近い妹

今ネコを追いかけているは姉の子供

つまり僕の甥っ子

そして最後に僕



ニゲ出して
一人する事
トクに無し

の頭文字を取って、

通称ニート



これが僕の家族



父は3年前に他界しました

あまりに突然の出来事で、みんな立ち直るのに時間がかかったな…


当然、父の死後は相続問題が発生



我が家は都心の一等地にあり、ざっと計算しても2億円くらいの価値


更に父はこの家以外に、現金で数千万と株を多数所有していたらしく、保険金とかも含めると、総資産は4億を超えていたんだ


でも父が生前書き残した遺言書によって、一緒に住んでいた姉の旦那さん、

つまり僕の義兄(ニイ)さんには一切の相続権が与えられなかったんだ


まぁ法律上では母さんが半分、残りの半分を姉と僕と妹で分ける事にるから、義兄さんに権利は無いんだけどね…



ただ、これまで耐え抜いた同居や、接待の数々を考えれば…




遺言の内容を知った義兄さんは

エエッー!?

って言って驚いてたよ



そしてそのまま飛び出して行ったんだ

でも、義兄さんにはちょっとがっかりだったな


その翌日に職場も辞めたらしく、そのまま行方不明

義兄さんの同僚も初めは心配して、よく遊びに来てくれてたよ


ただ、風の噂だと彼もその1年後、突然会社を辞めちゃったんだって

あの同僚の人、何て名前だったかな…





あれから3年

今ごろ義兄さんはどこで何をしているんだろう…



そんな義兄さんとは逆に凄い遺産が入った僕は、

それ以来仕事にも就かず、こうして自宅でボケーっとしているというワケ


まぁ仕事に就かなくても良い理由は他にもあるんだけど


妹なんかそのお金で…


まっ、それはいっか!




ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛ソレカラソレカラ




さて、

家族の話しはこの辺にして、電話の話しに戻しますね



予想通りパチンコのお誘いでした

小学校から一緒の友人で、まぁクサレ縁ってやつです


彼は最近パチンコにはまっていて、ほぼ毎日ですよ



最初の頃こそ

ボクはこれで生きていくよ

なぁ〜んて事を言ってたクセに



数ヶ月もしたら

やれ遠隔操作だ何だって(笑)

今じゃ完全にお店の養分



まっ、そんなボクも人の事言える立場じゃないんだけどね!



僕達は隣町のホールで待ち合わせをする事になりました




ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛ソレカラソレカラ




まずはホール近くのレストランでランチタイム

ラーメン食べたかったのに、珍しく友人がおごってくれるというので喜んでOKしました


ここのレストランは、この界隈では有名なお店

味はもちろんだけど、店内の雰囲気が凄く良い


ランチでも諭吉さんが必要ですけどね(汗)



近くに、クチャクチャ音を立てて食べるおじさんが座っていた事以外は最高のランチでした




ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛ソレカラソレカラ




この日のお店は等価店だから釘はイマイチですが、探せば20以上回る台もちらほら

そして僕達は比較的調整の良い台に並んで座る事に


ちなみに僕達が選んだ台は







FOBP


CR天才バカボン4〜決断の瞬間


笑顔のFOBPで、激アツ外しも許せてしまうのは僕たけでしょうか(笑)



・・・・




フェイス・オブ・バカボン・パパね




二人とも、5千円ずつ投資したあたりで、回転数は100回転前後といった所


まぁ許せる範囲かな



ただ、ノーマルリーチ以外が全く来ない…


更に5千円を追加した所で、僕の台に怪しい動きが!


ボタンプッシュでトランクの中からはウナギイヌ

掃除機に吸いこまれて疑似連×1


次にトランクからは大一激熱キャラの白ウナギイヌ

そして疑似連×2


再度白ウナギイヌが登場した所でリーチ

図柄の上にはてんとう虫




そして初めてノーマル以外のリーチへ


確か…


宇宙遊泳…

だったと思う


弱いリーチだったから期待せずに見てたせいで、あんまり良く覚えてないんだよね


しかも、隣で大一を連打ってる友人の方が気になっちゃって^^


画面に目を戻すと






当たり


ノールック打法恐るべし!!!




さてここからが、この台のお楽しみ


最初はドキドキタイプを選択


確変図柄だったから、ある意味、失敗しても次がある安心のドキドキタイプって感じ


結果は








赤玉


ここからどれだけ増やせるかな?

何て事を考えていると、やっとお隣さんも初当たりをゲット


真っ赤な顔してドキドキタイプを選択してたけど(笑)



出て来た玉は・・・アオ


しかも単発(爆)



一方僕はと言うと、

確変図柄ならドキドキタイプ、単発図柄ならドキドキタイプ


結局いつもドキドキタイプを選択して、あっという間に








出玉数


ガラポンのドキドキ感はたまりませんね


もうちょっと確変中や時短中の演出にバリエーションがあれば良かったかな


ただ…








バカボン


彼が予想以上にがんばってくれたので、安心して打てましたよ




さ〜て、来週のサザ…



イヤ…



結果ですが

ちょうど1万円の投資で6万8千円の回収

結果、5万8千円のプラス

大満足の勝利で終了




ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛ソレカラソレカラ




換金を終えた僕は、舌打ちして消えた友人を探す事に



すると海コーナーで発見!


しかも彼の後ろには、ドル箱の山が!!



…と思いきや、友人の隣のお客さんでした



どうやら彼の隣は出るらしい(笑)



それにしてもあの客…


どっかで…





あ゛―――っっ!!!



レストランのくちゃくちゃ男!!


あれだけ出れば、高級ランチも可能って事か…

と、そんな事を思いながら彼を見ていると、僕はある事に気づく



ん!?

ちょっと待てよ!!

あの男、いやっ、



あの人はっ!!



髪型が変わって少しヒゲをはやしているから気づかなかったけど…



間違いない!



義兄さん!!




の同僚!!! 


噂だと2年前に突然退職したって…



そうか!

彼はパチプロになっていたんだ


そうだ!

思い出したぞ


確か名前は…




僕は換金を終えた彼に近づき声をかけてみると


『お久しぶりです!
覚えてますか?

僕ですよ!
もしかしてあな…!?

あっ!!
ちょ、ちょっと待って下さい!!』



僕に気づいた彼は、逃げる様に行ってしまった…


ちぇっ

何も逃げる事無いのにな



友人の話によると、彼は梁海泊というパチプロ軍団の一人との事

海物語ばかりを打ち、色々な店で出しまくっているらしい


彼にそんな才能があった事に、僕は驚いた


義兄さんと彼は、親友というか悪友というか(笑)

よく僕の家にも遊びに来てたっけ


まぁ、もう今の僕には関係の無い人だ




さて、今日はもう帰ろう


じゃぁな!中島!!

僕は友人に別れを告げ帰宅しました




ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛ソレカラソレカラ




翌朝、昨日の事を姉に話そうとしたけど…

やっぱりやめました


姉は一人でテレビを見て笑ってました

当時はかなり落ち込んでいた姉も、最近はようやく笑顔も見られる様になりました



でも…


買い物しようと町まで出かけても、財布を忘れてしまったりと、どこかいつも上の空


そろそろ僕も、今後の人生をじっくり考えないといけないな

この家族を守るのは、僕しかいないのだから!


そんな事を考えながら大きな空を眺めたら、白い雲が飛んでいた


今日もいい天気だ!

久しぶりにみんなでハイキングにでも出かけるかな!



※この物語はサティスファクションです





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