ハンドルネームは:【レジェンゴ】

予選I─3話
HN:レジェンゴさん





もう一度、打ちたい台があった。



あの台を打ってからも色々な台を打ったが、結局あの台以上の興奮を味わったことは未だない。


それも当然と言えば当然なのかもしれない。

ゲーム性、爆発力、中毒性等など、奴の前ではどんなMAXタイプの台も赤子同然のように思えたくらいだったのだから。




ただ如何せん古い台。

まだ設置があるかが一番の問題。


恐る恐る例のサイトで検索をかけてみる。








『CR○○は全国に7件あります』



7件て…


この時点でとても嫌な予感がした。


当方は都内在住なので、地域を関東に絞って再度検索してみる。


『頼む!頼むからできるだけ近場で…!!』


結果↓




東京都(0)
埼玉県(0)
神奈川県(0)
千葉県(0)
群馬県(1)
茨城県(0)





どうやら設置は群馬県に1件あるだけらしい。


4円に1台のみ。

1〜2年前に打ちたくて検索した時は、1パチも含めれば都内にもそこそこあった記憶があったのだが…


いつのまにこんな絶滅危惧種に…



ぐんま…か…




店舗までの地図を確認すると、最寄り駅とかは書いてない。

『電車?なにそれこわい』
な場所にあるようで、これはどうやら車で行くしかないらしい。




仕方ないので、車で約2時間半。


目的のホールに到着。

行ってみたらありませんでしたパターンを恐れ、事前に設置は店舗へ確認済み。



そしてついに、ひっそりと1台怪しげな光を放つ目的の台を発見。


無駄に引っ張ってすいません。

どうしても打ちたかった台とは…








ファフナー


蒼穹のファフナー。


ご存知の方もそうでない方も色々いるとは思います。

ライターさんの中にも熱烈なファンがいるとかいないとか…


ただ最近になって思ったのが、意外に実際打ったことのある人が周りに少ないということ。


設置〜撤去までがかなり早かったので、台の存在くらいは知っていても、

実際打つ機会がなかったという人も多かったのが原因なのかなと思います。



なので、この場を借りて、

この台のゲーム性、何故早々にほとんどのホールで撤去or封鎖されてしまったのか等を、改めてご説明しながら稼動をしていきたいと思います。


知っている方には今更な話ですが、今回は打ったことのない方向けということでご容赦下さいm(__)m




まずゲーム性。


この台は、デジパチと羽根モノが融合したいわゆる混合機。

まずは普通の台と同じように、ヘソに玉を入れると液晶の図柄が回転します。


ただし、この台の場合はヘソでの返しがほぼ0。

まぁ、この時点で吸い込みのエグさはご想像して頂けるかと。


液晶での図柄揃いの確率は1/68.3。

まぁスロットで言えば、弱チェリーとかの空気なレア子役が落ちてくる確率くらいなんで、まぁポコポコ揃うは揃います。



ただし、図柄が揃ってももちろん玉は出てきません。

図柄が揃うと盤面左のスルーのとこにあるベロが開放。

ここに玉を通すと盤面上部にある羽根



羽

が一定時間開放されます。


この羽根が開放された中に玉を通すことで、

ようやく大当り(V入賞)orハズレの段階に辿り着くわけです。



たまに、図柄が揃った=大当りだと勘違いしてドヤ顔しているおばあちゃんとかがいるので

『手離したらダメです!無駄になっちゃいます!!』

と必死に教えてた記憶があります。


その後、どんなにこの台のことを説明しても理解はしてもらえませんでしたが…




だいたいのゲームフローをまとめると


〜ヘソに入れてデジタル回す

〜スルーに玉を通してベロに入れる

〜羽根が開いたら羽根の中に玉を入れる

〜V(当たりの穴)に玉が入るかどうか見守る(Vに入れば大当り)


といった感じです。




では次に、この台が早々と撤去になった原因、爆発力等についてです。


この辺りを語るには羽根モノ、Vの穴とハズレの穴が入っている回転体役物についての説明が必要です。


役物である回転体は常にグルグルと回転しており、Vの穴が1つに、外れの穴が7つという構造となっています。

つまり単純に考えれば、8分の1で当たりの穴に入るという確率。


ただしこの8分の1という確率は、ノーマルルート(以下NR)を通った場合の確率です。

この台には、NRの他にスペシャルルート(以下SR)というものが存在します。


SRに入った玉は、2分の1でV入賞となるいわゆる激熱ルートです。



では、どうやってこのSRに入れるのかと言うと、


基本的には羽根が閉まる瞬間に玉を羽根先に載せ、

羽根が閉まる時の勢いで通常は下に落ちてNRへいく玉を、上部のSRにすっ飛ばすわけです。


その他の方法としては、

開放されている時に羽根周辺で玉がイレギュラーした末、SRルートにすっ飛んでいくという偶然(奇跡)待ちです。

こっちは、そうそうあることではないです。



そしてこのSRルートの存在が、この台を短命にした要因と言っていいかと思います。



何故ならこのSRルートにはある程度狙って入れることができました。


羽根が閉まる瞬間を狙って打ち出し、ブッコミを通して羽根先に乗せSRルートへ。


これが狙い通り決まった時の自力での”やってやった!”感は、

SRルートに入った時の”ガシャーン!!”という音も相まってとてつもない快感でした。



ただし、これが攻略法という程のものなのかと言うと、それはちょっと微妙なところです。



打ち出しのタイミングは、

コンマ数秒でのタイミング調整が要求されるなかなかシビアなものですし、


そもそも前提として、


〜その台のバネがイカレていない(ストロークが安定している)

〜羽根(ブッコミ)周辺の釘が殺されていない

という2つの条件が重なっていないと、狙いようがないからです。




それでも設置当初はヘソ周辺の釘はいじっても、

ブッコミ辺りの釘は無調整なホールが殆どでしたので、

バネさえまともならば上手い人はガシャンガシャンSRに放り込み、何万発だろうがお持ち帰りできてしまったわけです。


当時隣などで見ていても、上手い人は本当に上手かったですからね。

あのコンマ数秒のタイミングにドンピシャで合わせる技術は、本当に凄いと思いました。



一部とはいえ、10万発とか通常ではありえないレベルの大量出玉を連日お持ち帰りされてしまうとなるとお店としては…

という感じになってしまったのでしょう。



そうして”こんな台は扱いきれない”、”傷モノだ!”

といった扱いをされてしまったファフナーは、設置されて一ヶ月ともたず、殆どのホールで姿を消してしまいました。




ここでもう一度スペック的な話をしますと、


液晶当たり〜の初回V入賞の後は、

『乙姫(つばき)チャンス』なる2回or5回羽根が開放されるチャンスゾーンに突入します。


この乙姫チャンス中に再度V入賞させると、

10回羽根開放のチャンスがループする

『スーパー乙姫チャンス』という壮絶な連荘ゾーンに突入するといった仕組みになっています。



つまり何が言いたいのかというと、


初回とチャンスゾーンでのV入賞という高いハードルを越えてしまえば、

8分の1、もしくは2分の1でV入賞(出玉は約1500発)のチャンスが10回もあるので、普通に打っても十分大変なことになり得るということです。


2分の1ルートであるSRも、狙わなければ入れられないというものでは決してなく、打ちっぱなし(オヤジ打ち)でも釘調整次第ではそこそこ入ります。



当時、この台のPVでの連荘性能について言っていた


終わらない!終わるわけがない!!

といった台詞を今でも強烈に覚えています。


まさにそんな感じ。



この台には他にも『ストッパー判別』なる攻略法とまではいきませんが、

V入賞の確率(というより効率)を上げる方法も存在していたのですが、

その辺まで細かく書くと完全に説明だけで終わりそうなので簡単に書くだけにしときます。



要は、この台には羽根内部のNRに入った玉を、液晶演出に合わせて回転体へ開放するために、一度止めておくストッパーが存在します。


このストッパーが作動するタイミング(グルグル回っている回転体のV穴の位置がどこにある時にストッパーが動いたかどうか)によって羽根開放の前に、

この羽根開放チャンスはNR、SRどちらのルートに入ればV入賞するのか、

もしくはほぼノーチャンスなのかが判別できる方法があったんです。



他にも直撃当たり、ロング開放、ショート開放の違い、原作、使われている楽曲の素晴らしさ等など、

いろいろ書いてないことはありますが、いい加減ファフナー実戦に移りたいと思います。




というか説明している間に、なのかなんなのかはわかりませんが、あっさり2万溶けました。



ファフナーにありがちな店員さんの張り付き等は特にありませんでしたが、

バネのダメさ加減、ヘソも含めた釘調整を見る限り”攻略?やれるもんならやってみろ!”

的な感じをひしひし感じたので、まぁそういうことなんでしょう…



とはいえ、こんなのは元より承知の上。

それを覚悟の上でもう一度あのV入賞の興奮が味わいたくてここまで遠征したのだから。



ここまで液晶当たりは2回。


ほぼ確率通りに当たってはいるものの、

ストッパー判別によると、どちらも絶望ゾーン(NR、SRどちらにいったとしてもほぼ間違いなくVには入らない)だったのでノーチャンス。



しかし投資27000円。

ついに最大のチャンス到来。

あっさりとした演出で図柄が揃いベロに玉を通すと、液晶に翔子(ファフナーのキャラ)カットイン!!


このカットイン発生=直撃当たり(出玉あり当たりから直接S乙姫チャンス確定)、

または、NRでのV入賞が期待できるあたりでのストッパー開放を示唆しています。



『ひらけ!そのままカットインひらけぇぇぇ!!』

といった願い虚しく直撃当たりは否定。



固唾を呑んでストッパーが動き出すタイミングを見守る。


回転体のVの位置が、時計で言う11時あたりでピョコッと動くストッパー。




これは…!このタイミングは…!!


ほぼベストタイミングでストッパーが開放され、銀玉がVの穴に入った瞬間、






V


”キィィィーーーーーーン!!”

という甲高い音と共に液晶に表示されるVという文字。



流れ出すあの名曲。

これだ…この目に見える大当たり、この音…


これをもう一度ホールで味わうためにここに来たんだ…



感動も束の間、この台はここからが勝負所。


この後の2回or5回のチャンスでVにねじ込めるかが最も重要。

ラウンド中演出で今回選択されたのは…





5回!!


大チャンス!



SRには殆ど期待できないが、それでもなんとか上手いことNRの8分の1が入れば…


夢の…








乙姫


10回ループのスーパー乙姫チャンス…本当にここまで辿り着いてしまった。


2回目の開放であっさりNRからV入賞。

そういえば、入る時はSRからというよりあっさりNRからの方が多かったな、なんてことをふと思い出した。



ここまでくればもう貰ったも同然。

SRなんて狙えなくても十分だ。

打ちっぱでも10連は堅いはず。



この時あたりから、店員さんが背後を通る頻度が増えた気もするが気のせいと思うことにしよう。


何十連荘なんてのは普通そうそうない話だが、この台においてはわりと普通。

それくらいの台。




さぁファフナーよ、見せてくれ!その爆発力!!



ご覧ください!これがある意味伝説台ファフナーの力です!!!










連



…(゜o゜)…



こんなはずじゃないんですが稀にこんなことも…


その後、消化不良すぎてもう一度夢のS乙姫チャンスを目指したが、奇跡は2度起こるはずもなく…




数時間後、帰路に着き冷静さを取り戻して思う。


またいつかこんな台が出てほしい、と。

今度は全ての人が平等に打てるような仕様でいいから是非ファフナー2を…



改めてそんなことを思った今回の稼動でした。


長々とお付き合いありがとうございましたm(__)m





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