『うさくん…大人のキス、して?』
義姉は頬を紅く染めながら、ボクの方を向いた。
「お、大人って…俺らもう大人じゃん」
『アタシからしたら、うさくんはずっと子供だよ…』
そういうと、義姉はそっと目を閉じて口をつぐんでいる。
ボクらの関係を思い、そしてこれまでの事を考えながら
ボクは義姉をそっと抱き寄せた…
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丁度、あの海に言った日から数日が経っていた。
ある日、ボクが家にいると、
『うさくん、入るよー♪』
そう言いながら、義姉が部屋に入ってきた。
『いい若いもんが、こんな夏の昼間にエアコンつけて寝てるだけですか?』
「いいじゃん、俺はインドアだから真夏はエアコンの下でのんびり過ごしたいのさ」
『じゃあ、エアコンの下でもっとエキサイティングしにいく??』
という流れから、
何故か義姉に連れ出されてパチンコをしにいくこととなった。
マイホに着くと、
適当に台を選び、ボクと義姉で並んで打つことに。
パチンコを打ちながら、
いつもはわりと話すのだが、
何故か今日は、
『うん、そうねー。うんうん。。。』
と、なんか義姉の様子に落ち着きがない。
なんだろうかと思ったが、
まぁ特に気をとめることもなく
パチンコを打ち続ける。
しばらくすると
『あ、ちょっと電話かかってきたから外すねー』
そういって義姉はそそくさと表にでてしまった。
ボクの打っていた台も大した台じゃなかったので、玉を打ち切ると離席。
そのままブラブラとホールを歩いていると
『うさくん』
急に義姉が後ろから声をかけてきたので、振向くと
「やぁ、ひさしぶりだね」