ミッション追加〜〜〜!?
「今日でミッション完遂だね〜。」
そう言って僕の隣に座ったのは『ラブ嬢』ではなくて『キャバ嬢』。
ここはK県カワ○キ市のとあるキャバクラ。
彼女の名は『麗華』。
お店の女の子のなかではちょっと(というかかなりの)お姉さん。
芸能人で言えばちょっとだけ『金麦』のCMに出てくる女優さん似?
今年26歳(自称)。
年齢詐称が無ければ僕より六つ年下。
昨日までに連日彼女指名で、費やしたのは\95,000ほど。
こいつアホだろ…。
こいつ養分だろ…。
そんな声が聞こえてきそう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最初にお店に来たのは二ケ月前。
会社の先輩に連れてこられたのがキッカケ。
唐突だが僕は真性DTではない。
だけど今付き合っている女性はいない。
なのでいわば仮性DT。
DT歴2.5年。
今ではすっかり慣れてしまって、一人で居ることが全く苦痛でない自分。
どころかむしろ快適。
合コンや友人の紹介もそれなりにあるのだが、まあピンと来ない。
「僕はもう女性に興味がなくなってしまったのでは無いのか?」
と自分で思ってしまうくらい。
そんな僕を心配して?か、先輩は最近僕をやたらと飲み&キャバクラに誘ってくれる。
キャバクラ。
そりゃお金払ってるし、それなりに楽しませてくれる。
嫌いじゃない。
嫌いじゃないんだが…
ここのお店の女の子が皆、そりゃあ若くて。
若くて若くて若くて若くて、
会話がぜんぜん合わない。
そんな時、
運命の出会いは、
予告も無く突然訪れた。
「はじめまして。」
ちょっぴりハスキーな声。
スラーっと長身(目測で164cm)
シャンパンゴールドのドレスが映える大人な佇まい。
バァン、キュッ、パーン!
って音が聞こえるような抜群のスタイル(目測で87・59・88)。
Eだね。
かなり、
Eだよ。
EEEEEEーーーーー!
イイィィィーーーーーー!
一斉に叫ぶ脳内の骨ショッカー。
激しくフェロモン的。
それでいて『獣の中に魚が一匹』ってくらい落ち着いて見える。
器量十分、聞き上手で会話上手。
性格も良さそう。
ヤーベー、楽スィーーース。
ハッ!?
こ、この感覚!?
忘れかけていたこの感覚。
久しぶりに女性を意識した自分。
・・・。
いいんですか?僕?
いいんですね?僕?
ハイ、決定。
降りて来ました、恋愛感情。
3年ぶり5回目。
32歳の僕。
仮性DTの僕。
26歳の麗華。
キャバ嬢の麗華。
仮性DTの恋の相手はキャバ嬢。
運命の歯車が「ガチン」と音を立てて回った…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「海ぃー?結構打つよー、でもアレ飽きるよねー。」
最初に話した時、パチンコ好きだというのは聞いていた。
合わせてくれたのかと思った。
それが、
「ソレ知ってるー!!アミバだよねーー!!」
だって。
そりゃ楽しいに決まってるじゃないですか。
惚れるに決まってるじゃないですか。
だけど彼女はキャバ嬢。
お客を楽しませるのがお仕事。いわばプロ。
ガチプロ相手に仮性DTが本気の恋?
(パチンコと一緒でレジャーだ。)
淡白なボーダ派の僕がそう自制する。
(パチンコと一緒で何があるかはわからないぜ。)
濃厚なオカルト派の僕が耳元で囁く。
コッテリトンコツ系が大好きな僕。
濃厚オカルト派に勇気を与えられ、思い切って切り出してみる。
今度僕と一緒にパチンコ行かないかい?
「それって同伴ってこと?」
いやいや、純粋にパチンコだけなんだけど。
純粋なパチンコデート・・・
で、で、デート…!?
「んんんー?」
ニヤニヤしながらポイント顔左下から覗き込むように僕を見てくる彼女。
ドレスの胸元がチラ〜〜。
ってかユッサーーーーーー?
けけけけしからーーーーん!!!!
そのけしからんのが、
けしからん相当でかいのが、
地球の重力に引き寄せられていくのを確認しましたーーー、シャア総帥―!!
ジークジオン!!
ジークジオン!!
脳内逆シャア状態の僕。
一寸首を傾げて思案中の彼女。
「んー。ん、ん、ま、いっか。あとでメールするねー。」
イイヘンジガ
( )キ・・
( *゚)キ!
( *゚∀)キタ!!
(*゚∀゚*)キタ━━!!!
そしてその夜。
メール北。
『麗華ちゃんデース。せっかくだから勝負しよう!勝ったらお互いのお願いを1つだけ聞く!もちろんエッチなのは無しだお〜?( ̄ー ̄)ニヤリ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして運命の○月○日。
麗華は休日。
僕は有給。
朝9:00待ち合わせ。
待ち合わせ場所に先に着いて待つこと10分。
僕のバァン、キュッ、パーン!
がやってキタ。
「おはよ。」
普段着の麗華を下から〜チェーーーック!
チョイヒール高めのパンプス。
パーンって感じのデニムジーンズ。
そしてフリルの着いた真っ白なブラウス、胸元がちょっとキツそうでかなりけしからんことになってE!!
タテ巻き巻きの髪をヘアクリップで後ろにまとめてぐっとアップしたうなじが超セクスィ。
極めつけは・・・
メメメメガネーーーー!?
「普段はメガネなんだよ。」
・・・。
3
2
1
ハイ
EEEEEEーーーーー!
ギギイイィィィーーーー!
一斉に叫ぶ脳内のゲルショッカー。
こりゃ激アツだよ〜!!
レイカァ〜〜〜!!
軽く朝マックしてから開店待ち。
そしてホールへ。
せっかくなんで二人並んで打つことにしました〜〜〜。
対戦機種はもちろんコレ、
【CRラブ嬢】
・・・なわけない。
彼女が好きなのはEVA6だそうです。
EVAを二人並んで打つ。
深呼吸する。
ああ、いい匂い。
めいっぱい吸う。
吸う。
まだ吸う。
吐くのがもったいないけど、このままでは死んじゃうので仕方なく吐く。
ぜんぜん集中出来ない。
まあいいや。
打ち始めてすぐに、彼女のしなやかな指がレバーを握ってガッシュガッシュしてる。
「動け動けー。」
って、投資わずか2,000円でいきなり暴走してますよ。
暴走モード中の彼女は、ボタン押しまくりレバー引きまくりで本当に楽しそう。
それを見る僕は、レバーを握る綺麗な指や、横アングルのブラウスのけしからんのが揺れるをチラ見しながら、妄想大暴走中。
ハァハァ。
一緒にパチンコ出来るだけでも嬉しい。
しかも勝ったら1つお願い出来るなんて。
勝ったら何をお願いしちゃおう。
ダメと言われてもちょっとだけエッチな事を考えちゃうのは男の性、というより業。
気づけば彼女は8連チャン。
そして僕の今日の初当たりは少し遅れてきた。
投資13,500円202回転目で、保留先読みドックン予告発生。
ドックン
ドックン
からの〜
来い!ミッションモード!
ハイ来ましたーミッションモード!!

・・・普通のミッションでいいのに。
いらんヒキを発揮。
それを隣で見てた彼女曰く、
「もったいなーい。こういうのなんか『青山のカリスマ美容師に坊主にして下さい』ってくらいもったいないよねー。なんでここでこれー?ってカンジじゃない?」
どうですか。
“僕の麗華”のこのウィットに富んだ会話。
素敵だよ〜麗華〜〜〜〜!
この当たりが12連チャンでいきなり安全圏へ。
その後、収支勝負はノーガードの打ち合いに。
二人とも別積みになるほどの出玉。
連れ打ちはお互い負けなければまず楽しい。
それが大勝なら猛烈に楽しい。
楽しさ二人で共有。
嬉しさ二人でシンクロ。
雰囲気メチャメチャいくねーか、コレ?
楽しすぎる時間はあっという間に過ぎていき、試合終了〜。
【結果発表】
僕:+ 89,500
麗:+102,000
こんなに勝っても僕の負けですか。
試合に勝って勝負に負けたってヤツですか。
両腕を腰にあてて、涼宮ハルヒばりの誇らしげな勝利ポーズの麗華。
「どーだぁ、参ったか〜。」
うおお、反り返った胸のブラウスがどーんって主張しすぎてやはり大変けしからんなーーー!!
・・・。

アオーーーーーーーーーン!!
僕が勝ったらあのブラウスのけしからんATフィールドにこんなふうに
『リアル突発当たり』
かましてやりたかったんだがなあ!!!!
無念!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「今日でミッションコンプリートだね。」
僕は約束を守る男。
10日で\110,000。
EVAの勝ち分全部費やした。
そう、勝負に勝った彼女から僕へのミッションは
【一ヶ月以内に10回麗華ちゃんを指名しろ】
だった。
「・・・明日もお待ちしておりマス!」
ってムリムリ!!
と言いながらも、10日も続けて会っていると、会えないのが少し寂しい完全に養分な僕。
が、財布を見るとさすがに暫くは来れない。
その日の深夜遅く、メール北。
『麗華ちゃんデース。連日ご指名ありがとうゴザイマシタ。本日でミッション終了ですが・・・ミッション追加しちゃう!?今度のお休み、どうですか?( ̄ー ̄)ニヤリ』
地獄のミッション追加予告。
イヤ、今度こそあのけしからんブラウスに『リアル突発当たり』を決めてやるリベンジチャンスか。
どこまでも前向きな僕。
だからパチでも養分。
恋でも養分。
そう。
たとえ誰かがやめろと言ったところでやめられない。
好きなものは好きだからしょうがない。
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