チャーミー美都里日記一回戦♪



半年前


さくらはまだ さくら でしかなかった。


昼間の仕事の給料だけではとても生活していけず、


仕事終わりのスロットで小遣いを得ながら


夜間に掛け持ちのできる仕事を探していた。




パチスロチャーミー3





「この仕事…条件良すぎる…」


パチンコ屋からの帰りに見かけた広告


今のさくらの生活の中で、


無理なく掛け持つには、おあつらえ向きの求人内容。


すっかり魅了されてしまったさくらは


その場で電話番号をタップしたのだ。





面接に行くと


制服に着替えるようにと言われ


手渡されたのはメイド服。


(お手伝いさんだからかな…)


おそるおそる着替えを済ませ、


重い扉をあけるとそこは、


なんていうか、ええと、その、




パイの無法地帯や〜〜




そう、そんな感じの


アダルトワールドだった。


チューチューがラブリーでムニムニでムラムラでプルンプルンな感じの。





小間使いとして応募したんですけど!


と訴えるも虚しく



・時給4500円(指名時は1000円up)

・出すのは上半身のみ

・本番は一切ナシ



という条件に釣られ


以来


1日だいたい3時間、週に3度の出勤をしている。






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ピーチパイはその出勤時の名前で


お店の女の子は皆、


果物の名前パイ


という


やはりセンスのかけらどころか、粉塵ほどすらも感じられない源氏名を与えられているのだった。





それにしても


3万円なら2日も働けばいいんじゃ…?


ここまでなら誰だってそう思う。


だが、


衣装代やら諸経費やらのイロイロを差し引かれること


待機中は時給が発生しないこと


遅刻や女性特有の月のモノ等も含め


欠勤時には罰金を払わないとならないこと


それから


さくらには300万円ほどの借金があること





これらの4つを知ってしまった、今。


ブレスレットひとつ買えないさくらの切羽詰まった金銭事情が少し見えたのではないだろうか。



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