この日はそれなりに期待できる日のため、
早起きして店へと向うことにした。
玄関を開けてみれば、夜中まで降っていた雨があがったあとの曇り空であり、
春先の薄ら寒い風が吹いていた。
こんな日でも花粉症による鼻水がひどいので、マスクが欠かせない。
吹き荒れる花粉のように、
玉を出しまくりたいもんだぜ。
こんな感じで、半分ぐらい頭がいっちゃっている台詞をつぶやくと、
近所のおばちゃんに聞かれた気がした。
はい、狂人一確!!
しかし、おばちゃんにはかまっていられない。
目の痒さと息苦しさをひどく不快に思いながら眼鏡を曇らせ、
バスに乗り、電車にのり、
空き缶やビニール袋や、食べかすなど、ゴミが散らかったままの朝の繁華街を歩く。
のそのそと物陰から出てくる野良猫をよけながら、
目的の店へとたどり着いた。
店の前に着いてみれば、けっこうな人数が並んでいた。
でもこの人達はスロットの人なので問題ない。
この店、パチンコも普通に打てるのだが、
俺以外でマジ打ちしている人は、ほとんど見たことがない。
そういう面では、台が選びやすいのでやりやすい。
ただ気持ちの上で問題なのは、
パチンコでハマっている時に、
スロットの方で別積みされまくっているのを見るのがしんどいという事。