この日は、昼過ぎにホールへついた。
今期は色々な台を打ってみようと思っている。
そんなオレに新台に座る機会が巡ってきた。
仮面ライダーV3である。
仮性ライターが仮面ライターに挑むのだ。
席へ座り財布を取り出していると、
「あの……、すいません」
突然、後ろから綺麗なお姉さんに声をかけられた。
「そこの席、私が取ってたんですけど……。すいません……。」
お姉さんは片手に缶コーヒーを持ち、
片手で、オレの座る台の上皿に置いてある黒いタオルを指差した。
オレと言う名のオッサンは赤面。
「す、すんません」
速攻で席を立ち上がり退こうとすると、
ちょうど2つ隣の席が空く。
オレと言う名のオッサンはそこへ着席。
12回当たり、130回転の台。
うん………
出だしから色々あったが稼働スタート!!
わずか数回転程で『怪』保留が登場。
オレのテンションが強烈にあがったが、
該当保留消化では、
疑似連する事も、熱い展開に発展する事も無く終了。
全く怪しくない『怪』保留。
むしろオレの方が怪しい。
ええ。
その後も青保留や怪保留は頻繁に現れるが、
相変わらず何事も無くスルー。