世迷い言日記
ヨットのパチンコ日記
支えられて…
後編





前回の続き




クソみたいな店』や『ぶっ潰す



どうしても許せなかった言葉…。




オレが馬鹿にされたり、殴られたりは我慢できる。



だが、

他の従業員や女の子や店を本気で侮辱されるのは、どうしても許せなかった……。



だが、



待てって言ってんだろうがっっっ!!!


このセリフを放った瞬間ヤバいと思った。




オレは瞬間的に、

ネクタイを外そうとしたが、Zさんの手の動きの方が早かった。



彼はオレのネクタイを掴むと、



「上等だぁあ!てめぇっっ!」


多分こんなセリフを言っていたと思う…。







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だが、この時の彼のセリフは、


ハッキリとは聞きとれなかった。

途中迄しか聞こえなかった。



何故ならネクタイを掴まれたオレは、

店の外に放り出され、上の階へと続く階段に連れ出され半端なく焦っていたから……




こうしてオレの非日常は、突如として訪れたのだ。


一瞬見えた彼の顔は、鬼の様な形相に変化していた……。




Zさんの力はめちゃくちゃ強く、

ネクタイを掴んだ手をどうやっても振りほどけない。

オイオイ、このオッサンなんつー力してんだよ…。



その強烈な印象はこの時しばらく続いたのだ。



腕力が半端ない。



振りほどこうと彼の腕を掴んだ時に、

ハッキリその太さがわかった。


しかも酒の力も手伝ってか加減がない。



オレは更に、階段を上へ上へと連れて行かれていた。




「ハァハァ!

おいっ!オメェはオレを怒らせたんだ……

なぁヨット、どうなるかハァハァ…

ワカってんだろうなぁ!?」



Zさんのそんな声が聞こえたオレは、真面目にヤバいと思った。




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