台風の影響なのか、
10月の夜なのに半袖1枚で心地良い。
僕は自転車に乗り、地元をぶらぶらと散策していた。
いや、自転車だから散策とは言わないか・・・
小さい頃は、特に目的もなく自転車に乗り友達とぶらぶらとしていた記憶がある。
そして他の中学の年上のヤンキーに道で絡まれ逃げた記憶もある(田舎怖い)。
でも、逃げ足には自信があった。
小学生の時に鬼ごっこをやって、最後まで見つからず、
「薄井くん、もお帰るよぉ〜」
って言われても、罠だと思って出て行かず、
捜索願が出されたのは思い出したくない過去だ。
こうしてぶらぶらとしていて気づいたのだが、
公園の遊具であったり、空き地やコンビニといったものが、
子供の時と比べ、大きく様変わりしているのを知った。
10年やそこらの内に…。
あたかも引っ越ししたような物言いだが、
昔から変わらず地元で過ごしている。
ずっと変化に気付かなかった事にも驚いたが、なにより
無意識ではあったが、
年を重ねるごとに、地元での行動が限定されていたことに気づいた。
大人になった今は、駅までの道のり以外はあまり行かないもののだ。
似たような境遇の方も居るのではないだろうか。
では今回、なぜ地元を見て回ったかというと、理由はこの日の朝にある。
この日は、朝からパチンコの打てる日であった。
正確には、前日、久々にカラオケオールというものをやってしまい、
朝早くから既に起きていたのである。
で、カラオケでアクエリオンの歌を歌っていた人がいたので、
僕はパチンコでアクエリオンを打ちたい気分になっていた。
とりあえずネットでアクエリオン設置店舗を調べて、
夕方過ぎから予定があるのも考慮し、
数店舗リストアップした。
店を回るルートを遠い方から行くか、近い方から行くかを考えた末、
移動の労力が面倒になったので、
近い店舗から回ることにした。
そして最終的に、
一番遠い店舗に居た。
時刻は11時をちょっと回ったあたりである。
悉くスカったのである。