「人は変われる」
とよく言いますが、
そんなに簡単に変われません。
上司から怒鳴られても人は変われませんし、
親から涙ながらに懇願されても変われませんし、
友人や恋人が目の前から去って行ったとしても、やっぱり人は変われません。
変われない人は変われません。
なぜならば、
その人にとっては、仕事や家族や友人や恋人よりも、
自分が嫌な思いをしないことの方が大切だから。
自分を変えるというのは、我慢をするということです。
それも並大抵の我慢ではありません。
絶対に正しいと思っていた自分の考えを、
絶対に間違っているという考えに変えなければならない、
というくらいの転換が必要なわけですから。
これは相当な我慢が必要です。
しかし、人間生きていればそんな壁にぶつかることもあります。
この平和な世界でも壁は突如現れます。
その壁は相当高くて指をひっかける凹凸もありません。
ただ、壁は目の前にあるだけなので、襲ってきたりはしませんから、
前に進むのをやめてしまうこともできます。
ではその壁を乗り越えられる人とそうでない、
あるいはあえて乗り越えない人は何が違うのか。
結局のところ、それは、
何を失いたくないか、なような気がします。