怖くなった俺は急いで父に電話をした。
「もしもし?」
「あっ!お父さん?
さっきからインターホンずっと鳴ってんねんけど
出ても誰もおれへんねん!どうしよ。」
「イタズラちゃうか?
もうちょっとしたらお母さん帰ってくるやろ?
それまで我慢しとき。」
「お母さんに電話しても繋がれへんねん。」
「今帰ってきてるから大丈夫や。
テレビ見て待っとき。忙しいから切るで。」
電話しても全く意味がなかった…
するとまた
ピンポーン……ピンポーン……
ビクッとなり、静かにしているとまたインターホンが鳴り続ける。
ピンポーン……ピンポーン……
ずっとその音を聞いていると、
恐怖を通り越して、段々とイライラしてきた俺は
玄関ののぞき穴からどんな奴がイタズラしているのか見てやろうと思い、
玄関に静かに向かいのぞき穴をのぞく。
ピンポーン……ピンポーン……
今だ!と思いのぞき穴を見る!
しかし、そこには誰も居なかった。
しかしインターホンは鳴り続けている。
怖くなったので静かに急ぎながらリビングに戻り、母に電話をする。
プルルルル……
プルルルル……
プルルルル……ガチャッ
「お母さん!?早く帰って来て!
インターホンがずっと鳴ってる!」
「お掛けになった電話番号は電波の届かない……」
繋がらない。
繋がらない事にイライラしながらも、怖くて電話をかけなおす。
「お掛けになった電話番号は電波の届かない……」
やっぱり繋がらない。
ピンポーン……ピンポーン……
イライラが限界にきた俺は
「はい!もしもし!!誰!!」
そう言ってインターホンに出た。