何となく分かっていた事だったので、
「じゃあお祓いをしてもらえれば大丈夫ですか?」
と聞くと、
「いえ、なりません。」
そう言われて、頭が真っ白になりました。
当然「大丈夫ですよ」と言われるもんだと思っていたのに、
なりませんとはどういう事だ!?
「じゃあどうすればいいんですか?」
そう尋ねると、
「女の子の正体がわからないのです。
夢にしか出てこないとなると対処の仕方がありません。」
僕は話を聞きながら、
「あぁ…じゃあもう、ずっとこれから逃げる事はできないんだな」
と思いました。
とりあえずその日から、
女の子の正体が何なのかを知るために、そこで泊まることになりました。
するとその日の夜は、女の子はでませんでした。
そして次の日の夜。
夢で女の子がでてきました。
今回は最初から女の子の前にいました。
女の子は僕が立とうとすると
「あなたが思えばそうなる」
それだけを言っていつもの呪文を唱えだしました。
僕は初めて喋りかけました。
「あなたは何ですか?もう疲れた
何をしたいんですか
もう辞めてくれ」
すると女の子からでた言葉は、
「自我を保ちなさい
手を差し出したなら守られる」
すると無意識の内に、勝手に手が女の子の方にでました。
そして目が覚めました。