朝ご飯を食べて旅館のチェックインを済まし、
大人は運転の疲れからか、ぐったりと寝ていた。
子供の俺たちはゲームをしたりトランプをしたりして遊んでいると、
Nが「旅館広いから探検しよう!」と言いだした。
みんなそれに同意し、
俺と姉、N達3兄弟と5人で、旅館探検をしに行った。
ご飯を食べる場所、お風呂、中庭などを探検して
もう帰ろうとしていた時である。
N「あれ?あれ何?」
指差した方を見てみると
旅館の外に川が流れていたのだが、そこの茂みに小さな洞窟らしきものがあった。
みんなで行くと、
洞窟というよりかは少し大きい穴に思えた。
奥がどこまで繋がっているのか分からないし、
暗かったので入るのは止めとこうってことになったのだが
N「でもなんか奥で動いてる!」
なんか動物でもいるのかと思い
みんなで見ていると、Nが長い木の棒で穴を突き出した。
何か出てくるかと思って待っていると、
何も出てこない。
次第に飽きてきたし、時間も経っていたので部屋に帰ることにした。
部屋に帰ると親父がタバコを吸っていた。
昼ご飯を食べ、車でアスレチック場に遊びに行った。
鬼ごっこなどしながら遊んでいたら、急にNが、
『腕が痛い』と言いだした。
Nの腕を見ると特に何もない。
気にせず遊んでいるとNの様子がどうもおかしい。
走る時も手を下にブラブラ下げながら走るし、表情も痛そうだ。
そして夕方になり帰り支度をしていると、
Nがいない。
さっきまでここにいたのに。