その言葉を聞いて安心し、俺も寝ようと布団に入った時だった。
ドゴォォォーン!!
近くに雷が落ちたのか轟音が鳴り響く。
するとNが「今のヤバかったな!」と話してきた。
少し興奮してきた俺たちは、しばらく話していた。
「きゃあああああああ」
二人の会話を遮るように、また聞こえた。
はっきりと聞こえた。
「おい!N聞こえたか!?今のやつや!」
「聞こえた聞こえた!下行こ!」
今度は二人ということもあって、一緒に速足で下に行く。
しかし、やはり何もない。
一階を見渡し、何もない様子を確認すると、
Nと俺のお互いの目があった。
N「なんもないな…」
俺「せやな。」
N「外に誰かおると思う?」
俺「いや、おらんやろ。こんな雨降ってるし。ていうかここらへん人おらんっぽいやん」
N「やんなぁ。てことはオバケ?」
俺「オバケとかおらんわ!やめろや!」
N「何びびってんねん笑」
俺「アホか!何も怖ないわ!」
「きゃあああああああ」
俺・N「っ!?」
さっき聞いた時より、若干だが鮮明に聞こえた。
お互いに体をビクッとさせたと同時に、走って二階に上がる俺たち。
俺「何?何?何?ほんまにオバケちゃん!」
N「やばいヤバイ!ちょっとそっちいく!一緒に寝よ!」
二人で布団にくるまってビクビクしていた。
すると、
ギシィ…ギシィ…ギシィ……
軋むような音が聞こえてきた。
そしてそれは段々と近づいてくる。