ミヤシン日記☆最終話☆


『あれ?こんなとこにパチンコ屋なんてあったかなぁ?』


よく見ると、花輪が凄いあり、


そして人がいっぱいでした。




そう。


今ならグランドオープンとすぐ分かるのですが、


その当時実際打ちに行かなかった俺は、


外観を見る限りホールは全て同じにしか見えなかったのです。




夏と言う事もあり歩きまわって暑かったので、


少し涼ませてもらおうと入りました。


打つわけでもないのに入店してきた俺を、スタッフさん達が笑顔で迎えます。


自分も同業なので、心の中で


(お疲れ様です)


と呟きながら軽く頭を下げました。





お客はほぼ満員で、


至る所にドル箱の山!


一目で出してるなぁ、と思える光景。



現在のご時世では考えられなくなりましたが、


何年か前まではグランドオープンともなれば、ほんとにお祭り状態で、


歩くスペースが無いくらい大放出の店も多数ありました。



このホールも例に漏れず、別積みで大漁旗がなびく程です。


箱数を数えると、


1、2、3、4、5、6、7・・・


19箱!?


(うわぁ、換金したらこれ10万位なのかなぁ)


思わず指を咥えそうな位の羨ましさ。



唖然としていると、見覚えのある人がシマの中から手招きしています。


(あ!先輩っ!?)


ドル箱の所狭しと並ぶシマの通路をいそいそと向かうと、


「来るなら連絡くれよw打つの?打つなら隣辞めるらしいから、打てば?」


と言う。


「いやぁ、でも暑くてフラッと立ち寄っただけですよ。それに手持ちも全然ありませんから」


と言うと、


「いーよ、いーよw俺1500円しか使ってないけど、もう10万位は出てるから、良かったら2、3箱持ってきなw」


と言われました。


「マジっすかw」


と苦笑いしていると、


隣の人が辞める模様。



先輩の知り合いらしく、

(正確には勤務先の常連)


お互い馬鹿勝ちして喜びあっている。


場の空気に流される様に着席し、


恐る恐るサンドに泣けなしの金を挿入。


「お兄ちゃんも出るといいなw」


とその常連さんは願をかけ、高笑いしながら帰っていった。




確かデータカウンターの大当り回数は17回を表示してたと思う。


(こんなに当たってるのにまだ出るのかな?)


と確率論を知らない当時の自分は、凄く不安な気持ちを抱いたのを未だ憶えている。





『ぶっ込みを狙って打ってみろ!』


突然、先輩が盤面を指差した。


言われるがままにハンドルを捻る。


玉は勢いよく発射され、


上皿があっという間に無くなっていく。


勿論保3止めなんて知りもしないので、


ひたすら打ちっぱなし。


何個ヘソに入ったかは分からないが、


あっという間に消えた500円分の玉にとにかく驚く。



後にもひけないので、


一先ず1000円だけ・・


と、もうワンプッシュ。


「顔が怖え〜よwもっとリラックスして楽しめよなw」


と先輩が隣から笑いかける。


(はぁ、そ、そうっすね〜w)


と苦笑いしながら画面を見ると、


リーチが掛かる。


その瞬間、噂に聞いていたが通り過ぎる。


これには流石の先輩もケツが浮いたらしく、


「おお!おい!お前これ熱いぜ!当たるんじゃねえか?」


と興奮気味。


俺もいきなり最大のチャンスが起こったらしき自分の台を、


キョドりながら鼻息が荒くなる。



頼むっ!頼むっ!頼むっ!

当たってくれぇぇぇぇっ!










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