<稼働が残念だったので
長めのあとがき。
難波さん、出番ですよ!な話。>
ワタノサンの実家は
東海地方に有る。
変な形の土地の上に建った
古いお家だ。
古民家では無い。
古民家と呼べるほどカッコイイ感じに古いわけでは無い。
この家はおかあさん亡き今、
ワタノサンの名義となっている。
防犯上、
おおっぴらには言えないが
現在は誰も住んでおらず、
空き家だ。
しかし、
近所に住むワタノサンの
母違いのお兄さんである
「ラオウ兄さん」夫婦が
時々様子を見てくれており、
私たちも時々様子を見がてら、
ラオウ兄さんや
親戚に会うために帰っているので
ずっと放ったらかしにはしていない。
私が初めてこのワタノ家ご実家に行ったのは
もう五年近く前の事だ。
まだその時はおとうさんも
おかあさんもご健在で、
ご挨拶をした。
とても歓迎していただいた。
その半年後、私はワタノサンと結婚をし、
結婚して二ヶ月後、
ワタノサンのおとうさんが亡くなった。
82才だった。
年齢によって
肺と心臓が弱っている所に
肺炎をこじらせてしまって
あっという間に
亡くなってしまった。