川藤日記第十一話♪

【トライアスロン日記】
ラン(競馬)

MAXライター川藤






チュンチュン


チュンチュン


んー…


いい朝だ。


最終日の朝、


狂乱の貴公子の朝は早かった。





…嘘だ。


実際は何度も何度も目覚ましが鳴っていた。


時計を見て慌ててホテルを出る。


WINZに急げ…!




遊びに行くのに急げとは、まぁなんともマヌケだが、


それが川藤。


前に岡部と来たときに入ったプレミアム席?そこに座りたかった。


前はダービーだったからか、すぐに満席になっていた。


今回はそんなに重賞はないが、お盆だ。


山梨県民は狂ってるから、皆朝から並ぶだろう。


席が取れないと色々めんどくさい、絶対取りたかったのだ。





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入場5分前位に到着した。


人は……全然並んでなかった。


一人で並び、
一人で席を選び、
一人で座る。


マジで言葉を発していない。


はい、いいえとか以外で


最後に発した声は…確か…







「…ロン、12000の三枚。」




麻雀で上がったのが最後だ。


あの12000で2着に上がったんだった。


麻雀は4半チャンやって、


1,2,4,2着だった。


下手くそ川藤としてはかなりの好成績、麻雀では勝った。


そうだ、私だって勝てるんだ…!





今日で全ての負債を取り戻そう。


そう気合いを入れてレース予想。


新潟の全レースを買います。


我がふるさと新潟、


きっと幸福を呼んでくれる事でしょう。


ニーガターッ!!
エイッ!エイッ!エイッ!エイッ!
エィヤァァァッ!!!



高校時代に新潟選抜に入っていた川藤、


伝統の掛け声を心で叫び、いざっ!


馬券購入!!!



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