「運動会」
川藤にとって学園生活で最も大きなイベントであり、最も愛しているイベントだ。
だがもうすぐ私も32歳、
運動会への熱気はもう無かった。
しかし…!!
川藤の青春は終わってはいなかった…!!
「運動会やるから来てよ!」
32歳の青春は、こんな突然のラインから始まった。
この歳になって運動会とは意味不明だが、
リア充な男の友人から誘われた。
リア充の考えることはわからない。
しかし、小4から高3までずっと応援団に所属していた川藤、
運動会と聞いて断るべくもない。
必ず勝利してみせる!!!
即答で参加をお願いした。
何度かランニングしたりして、身体を調整して迎えた当日、
川藤は驚愕した。
…人数が14人しか居ない。
14人を二組に分けるので、
一組7人。
いや、突っ込むべきはそこじゃない。
男女比率の明らかな違和感。
ここでもうハッキリと感じた、
これは「運動会」ではなく、
「合コン」だ。
男7人、女7人。
まさに男女7人物語。
サンマさーん!!