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ハマリオ日記第百話♪



パチンコでお金を得るためのパチンコ。


以前の俺もそうだったのが、これもまた現実逃避と言える。


パチンコで得たお金で生活しているのだからそれが間違いなく現実なのだが。


どこか俺は満たされない部分があったのは事実。




社会から背を向けているとか。


社会的な責任を果たしていないとか。


そいうことではなく。


パチンコそのものが空ろな世界に思えてならなかった。


その日その日はそれなりに満足して歩いてきたつもりだが。


どこかで強い虚しさも感じていたのは事実。


パチンコで出会った人達と話していても「俺はそこまで夢中になれない」という乾いた感想を抱いていた。



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特に今の時期。


特に夜。


秋から冬に向かっていくこの季節は、打ち終えて店を出ると肌寒い風にさらされる。


店の中で茹っていていた頭もすぐに冷める。


そして1年の終わりが近づいていることに気づく。


去年もこんな感じの日があったなあと思い出し。


ふと空を見上げれば月がよく見える。





そして、この1年で特に何も変わっていないことに気づく。





もちろん打つ機種や打つ店は変わっているのだが、


根本的なところでの変化のなさ。


それこそ呑まなきゃやっていられない気分になる。


それを繰り返していた。





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