そんなある日、
剛雄の猛烈な虐待の果てに伽椰子は惨殺されてしまう。
なんと剛雄は、カッターで伽椰子の喉や全身を切り裂いて、2階に一時放置したのだ。
この時はまだ、伽椰子は生きており、
這いつくばりながら階段下まで降りて逃げたのだが、
剛雄によって、とどめを刺されて死んでしまった。
不幸にも、この現場を目撃した息子の俊雄。
俊雄は剛雄の連日の虐待で傷付いていた。
そのため、自分も殺されるかも知れないと思った俊雄は、押し入れの中に隠れた。
そして、俊雄は押し入れに隠れている最中、
死んだはずの伽椰子(呪怨)が現れ、
伽椰子によって向こう側の世界に連れて行かれてしまう。
数日後。
剛雄は伽椰子の呪怨により殺され、変死体となって発見された。
以後、佐伯家は無人となった。
時は過ぎ、
次々と佐伯家に入居者が引っ越してくるが、
その入居者、親族、更に関係者までもが伽椰子の呪怨により死ぬこととなる。
これが、呪いの家の悲劇の始まりである。
■佐伯伽椰子
呪怨の大元の存在。
原作では、直接的な登場が多く、どれも恐ろしいモノである。
「ア・ア・ア………」
と独特の恐ろしい奇声を発する。
伽揶子は呪いの家(佐伯家)の屋根裏に住んでいる。
この屋根裏とは、伽椰子を殺した剛雄が死体を放置した場所である。
■佐伯俊雄
俊雄が「ミャー!!」と鳴き声をあげるのは可愛がっていた黒猫の「マー」が関係している。
剛雄により殺された「マー」と
伽椰子によって連れて行かれた「俊雄」は弱い霊となった。
2つの霊は惹かれ合い、一体化。
それが、霊の「俊雄」なのだ。