DELTA日記第三十話♪

【DELTAのパチンコ日記】
最終話:呪怨日記




呪怨とは


強い恨みを抱いて死んだモノの呪い。


それは、死んだモノの生前に接していた場所に蓄積され、そして「業」となる。


その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。




※この先、呪怨のエピソード紹介です。


グロテスクな表現が含まれるため、


興味のない方、グロテスクな表現が苦手な方は稼働へどうぞ。








この世に強い怨念を残して死んだ女性がいる。


その名は佐伯伽椰子。


伽椰子は大学時代の同級生である小林俊介に片思いをしていた。


そんな伽椰子だが、


実は思い込みが強いストーカー気質のある女性であった。


伽椰子は学生時代から俊介の想いを大学ノートに綴っていたのだ。


しかし、伽椰子と俊介の恋は実るはずもなく、


後に伽椰子は佐伯剛雄と結婚をすることとなる。




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時は経ち、


佐伯伽椰子と佐伯剛雄との間に佐伯俊雄が生まれたのであった。


2人の子、俊雄はすくすくと育っていった。


佐伯家はごく平凡な幸せな家庭になるはずだった。


だが、運命のいたずらなのか。


伽椰子は教師となった俊介と再会してしまう。


それにより、伽椰子の想いが再燃焼してしまい、


狂信的なノートへの書き込みも再開してしまった。




そんな中、2人目の子供を欲していた夫・剛雄。


なかなか妊娠しない伽椰子を不審に思っていた。


ある日、剛雄は産婦人科にて「乏精子症」と診断される。


妊娠のする可能性が数%しかないという事実を知った剛雄。


いつしか、俊雄が自分の子ではないという妄想に取り憑かれる。


(実際に俊雄は、紛れもなく伽椰子と剛雄との子であった)




剛雄がそんな妄想に取り憑かれていた最中、


伽椰子のノートを偶然にも見つけてしまったのだ。


これにより、嫉妬に狂った剛雄は伽椰子に暴力を振るうようになってしまう。



剛雄の暴力は日々、エスカレートしていく。


剛雄は息子の「俊雄」が俊介の「俊」と自分の「雄」を取って付けられたと判断したため、


遂には我が子、俊雄にまで暴力を振るうようになる。




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