公開日:

パチスロハナハナ!



天下一続編 田中耕一物語【最終回】


※まだ前作をお読みで無い方は
こちらからどうぞ!


1話目

2話目

3話目


★・・・・・★・・・・・★


いよいよ本当に金が無くなってきた‥


働いている時代から、
自堕落な生活を送って来た俺だ


貯金なんて、
そもそもそんなに持って無い。


パチンコに負けてはATM
スロットに負けては消費者金融


上手い飯だって久しく食って無い。


呑み歩く余裕なんてあるはず無い。


最近ではパチ屋に行く気力すら
湧かない。



働くか‥


それが普通、
金が無いなら働かなければいけない。


だが、


脳裏に焼き付く前職での記憶‥


うすのろ


無能


役立たず


同僚達からの辛辣な声、


虐められていた、なんて記憶なら消したいが、


自分が蒔いた種


って所も多々あり過ぎて、
後悔するにも複雑な気分だ。


なんで俺はこんな性格なんだろう


そんな事を考えながら
今日も布団で夢を見る。




小さい頃の俺は虐められっ子だった。


周りから馬鹿にされたり、
みんなから笑われたり、

そんな自分がだった。


中学生になった頃、
転機となる出来事が起こった。


あいも変わらず
虐められていた俺だが、


いつしかその現状が
腹だたしいと思う様になって来た。


なんで僕ばっかり
 こんな目にあうんだ



その日、僕は‥

3人がかりで周りを囲まれ、
脅されていた。



同級生A
『おい田中、金貸してくれよ』


同級生B
『俺達って親友だろ?』


同級生C
『てかさ、

 面倒だから毎日小遣いくれよ』



こいつらはこういう事を言ってきて、
僕が金を出すのを渋ると、

お決まりの様に
叩いたり蹴ったりしてくる。


不良集団?


そういうわけじゃない


虐めてくるこいつらだって
不良達からは虐められている。


喧嘩が強い奴らじゃ無い
見た目は真面目そのものなのに、


やってる事は
クソ以下のインテリ集団だ。


自分より弱いものには強い、
強いものには媚びへつらう、


そんな集団なんだ。


同級生達
『早く金だせよ』


なんで
こんな奴らが周りから評判良くて、


クラスの女子からモテたりするんだ


何がカッコいいんだ?


何が勉強できるんだ?


何が友達思いなんだ?



田中
『こいつらは最低のクズ野郎だ』



僕は恐怖と怒りが混じりあい、
わけが分からなくなった



次の瞬間…



僕は近くにあった椅子を持ち上げ、


容赦なくその同級生Aを
椅子で殴った。


その時僕は本気でこいつらは

死んでいい

その位のつもりで殴った。


殴られた同級生Aは
頭から血が出ているみたいだった。


同級生B
『な、なっ』


同級生C
『え、えっ』



僕は
何も考える事が出来無くなっていた。



同級生Aは
自分の頭から出ている血をみて、

急に大声で泣き出した。


同級生B、
同級生Cは

驚いた顔でこっちを見ている。


僕はその時に思ったんだ!


何なんこいつら‥
 なんで泣いてんだ


それと同時に
奴らから報復されるのを恐れた。


怖くなった僕は、

手に持った椅子で
同級生BやC達にも殴りかかった


腹が立っているからじゃない、
相手が怖かったから


すると同級生のBやC達は、
凄い勢いで逃げ出した。


『仲良し3人組』


なんて周りに自慢していたのに、


怪我をしたAを置いて逃げて行った。


なぜかBなんて
泣きながら逃げていった。


なぜかCなんて
全身が震えながら逃げていった。


その光景を見ながら僕は思った。


こいつら何なん?


思わず笑いが込み上げてきた。


あれほど怖かった虐めっ子達が、
滑稽で笑いが込み上げて来た。


ちょっとやり返しただけで、
あんなに怖がって逃げるもんなんだ。


残されて泣いているAを見ていると、
本当に馬鹿らしくなってきた



虐められていた僕‥いや
 俺が



この出来事は
学校内でも大きな問題となった。


虐めの実態が暴かれたのか?


‥いや、そうでは無い。


この問題は


俺が勝手に暴れだして、
一方的に同級生達に殴りかかった事件


となっていた。


いくら弁解しても
大人や先生達は聞き入れてくれない。



『虐めなんて
 我が校であるはずが無い』



そらそうだろうな


お前達は俺が泣いていても
『見て見ぬふり』だったもんな


俺を虐めていた同級生3人組が、
被害者みたいな扱いになっていた


加害者は俺。


学校側の見解では、


『例え何があっても暴力はいけない』


だそうだ。




俺は停学処分になった


中学生なんで
自宅謹慎と言った方がいいかな?


その後は、
自分の親と相手の親が、

やいのやいの
自宅で騒いでいるのを見た


俺の親は平謝り、

相手の親は
ぴーちくパーチク騒いでいる。



くだらない


俺は複雑な気分だったが、

大嫌いな学校に行かなくていい日々を
それなりに楽しんでいた。






謹慎が空け学校に登校‥



また虐められる毎日か


そんな思いで久しぶりの教室に入ると
周りから俺を見る目が変わっていた


同級生達の目が変わっていたんだ。


元々から皆んなから避けられていたが
雰囲気的には前と全然違って


まるで
腫れ物の様に怯えられ、

避けられている雰囲気だった。


例の同級生3人組なんか、
俺と絶対に目を合わせてくれない



なんか気分が良い


一時はそう思ったのだが、


その日の放課後には

居心地が悪い

と感じる様になっていた


皆んなが
ヒソヒソと俺をみて呟いている。


虐められていた俺が、

あの出来事だけで
虐めていた側に変わっている。


もう本当にくだらない




翌日からは不登校になり、
通信で高校を卒業し会社へと就職


それが前職の俺だった。


性格が歪んだのかも知れない


元々が
こんな性格だったのかも知れない。


だけど
人との関わり合いが嫌いになったのは


これが原因かも知れない。




うっ‥うぅん



もう朝かぁ


なんか昔の夢を見ていた気がする


決して楽しくなかったが
スカっとした気もする夢を。



パチンコ屋に出掛けるか


朝から目が覚めたのは久しぶりだ


少しは前向きな気分になれた気がする



とりあえず朝飯食べるか


俺は

賞味期限が切れかかったおにぎりと
パンを頬張りながら

ボーっとしていた。




数時間後‥


うぅん、今何時なんだ?


時刻は夕方に差し掛かっていた。



もう今日はいいや、
また明日頑張ろ


気分良く起きて出掛ける‥


と思いきや、
朝飯で腹が膨れた後、


眠くなって横になってたら
二度寝した。



自堕落だろ?


自堕落だと思うだろ?


これが最近は

毎日

なんだぜ!?


パチンコ屋に行っても負ける。


例え勝っても二束三文、
どうせ次に行ったら無くなる金だ。


パチプロなんて
 本当に居るのかよ?


なんなら勝ってる奴らなんて、
自称パチプロって言ってるだけで


本性は俺と変わらず
働きたくないだけなんじゃ‥


自分のダメさ加減を人に押し付ける


どうせ皆んなも負け組で
家が金持ちかなんかだろ?


そんな考えで日々が過ぎて行く。



しかし、
そんな日々は長く続くはずがない。



数ヶ月後‥



やばい、
 マジで金が無い


貯金はおろか


消費者金融の借入も止められた。


返済してないから
当然っちゃ当然なんだが‥


いよいよ働かなければ
食っていけない。


バイトでも何でもいいから
金が欲しい。


追い詰められれば、
人間って変われるもんだな。


現状のままでは、

いつこの部屋も
追い出されてもおかしくない状態。


家賃だって滞納中


考えれるだけの資金繰りは
試してみたが、


世の中、
働かない者にそんな優しくない。



親が住んでいる実家に帰ろうか‥


なんて考えもしたが、


そもそも実家の親とは、

学生時代の問題以降ギクシャクして
仲がよろしく無い


何しでかすか分からない息子


なんて思われているかもわからない。



さすがの俺も街に出た。



ずーっと
引き篭もりをしていたわけではないが


簡単な用事以外で出かけるのは
久しぶりかも?


ハローワークに行こうと向かったのだが、堕落した生活が長い分、


色々と詮索されるのが怖い。



‥とりあえずバイトでも



俺はコンビニや書店から、
無料で配られている

バイト情報誌』を頂戴して来た。


カフェで一休み‥の余裕も無い俺は、

公園のベンチで
缶コーヒーを開けながら座り込んだ


そして、
頂いたバイト情報誌に目を通した。


コンビニ店員


工場のライン作業


新聞配達員



色々な職業候補が掲載されているが、
俺には何の感情も湧かない


働かなければいけないが、


働きたいとも思っていないので
興味が無いのだ。


それでも金が無くちゃ
生きてはいけない。


人間ここまでくると、


後は犯罪行為に手を染めるだけの展開
にも思えて来たが…




パチンコ、スロットの
 打ち子募集だと?



そう、

まさかである。


まさか、そんな仕事が

こんな情報誌に載っているなんて
考えてもみなかった。



【簡単なお仕事】

時間給は1300円~出来高歩合制

交通費、食事代負担



めっちゃ待遇いいやん



‥普通に考えたら
何が待遇いいのかわからない。


企業ですら目先の情報が

本当に正しいか

なんてわからない時代なのに、

この書いてある文章の
どこに信憑性があるんだ?


だが、今の俺にはわからない


俺はすぐ様に打ち子募集に連絡した。


そこに以前の様な偏見は、
持ち合わせて無かった‥


以前の俺なら


打ち子とは、

いい様に使われて
きられて捨てられる存在

だと思っていた。


お金のトラブルで揉めている子や
ホール内で怒られている若い子達を

見た事がある。


あんなの騙されているだけだ


俺はそう思っていた、


が、


今の俺はそうは思えない。


だって、こんな堂々とした求人誌に載っているんだぜ?


ちゃんとした会社の
仕事だと思ってた。



連絡した後は、
トントン拍子に面接まで話が進んだ。


パチンコで生活した事がある


なんて


嘘にも近い大袈裟な俺のアピールが効いたのだろう。


打ち子業者
『ぜひお会いしたい』


なんて言ってくるんだぜ?


ついに俺の時代がやってきた。


そんな気持ちすら持てるほど
舞い上がった。


向こうが言うには、


月に100万以上稼げる事もあるかも‥


だってさ!?




そして打ち子面接の日、


打ち子業者
『始めまして私は鈴木と言います』


田中
『あっ、ども』


果たして鈴木とは本名なんだろうか?


嬉しさのあまりに飛びついた面接も、


いざとなったら
疑心暗鬼にもなってくる。



本当に簡単な仕事なんか?


悪い事させられるんじゃないか?


金払いは確かなのか?



そこからは
鈴木による仕事説明の話を聞いた。


大体と毎日になるが、


決められた時間
決められた店に出勤して、


そこに居る班長と言う人間から、


打つ台や打つ時間を
指定されると言う。


打つ為の資金も
出してくれるみたいだから、

俺は指定された時間まで
打つだけでいいみたい。



鈴木
『ねっ?簡単な仕事でしょ』


田中
『そ、そうですね』


確かに簡単な仕事だが、

やたらと時間厳守を言ってくるのは
気に入らない。


が、


今はそんな不満を述べている状況じゃない


働かないと野垂れ死に状態だ。



田中
『わかりました、

 明日からお願いします』



俺は打ち子をする事にした。



鈴木
『あなたの腕を期待してますよ』



仕事説明の節々で、


パチンコ経験者や元パチンコ専業者は
大歓迎です。


なんて持ち上げられて、


悪い気がしなかったのが
この仕事を受けた理由だ。



そんな理由でいいの?



まさにその言葉が今の俺には必要なんだろうな。


後になって考えてみても、
本当に馬鹿な理由 だが、


金が貰えるなら何でもいいや


なんて軽い気持ちが
俺を動かしている。



こうして
いよいよ始まった打ち子生活


遅刻癖が心配されたが、
意外と俺は朝から起きれた。


今まで散々と寝て食って寝る、
みたいな生活していただけあって、

怠け癖にも
飽きているのかもしれない。


そんな調子で、


あっと言う間に
一ヵ月が過ぎていった‥


打ち子生活にも慣れ始め、


仕事仲間との接点も
持つ様になってきたが、


俺が心を開くまでの関係には
ならなかった。


慣れてくると、

色々と
不満が出て来たのがその原因だ!



1、大勝ちした時の出来高報酬やボーナスが少ない


2、毎日の出勤時間が早い


3、打ち方や休憩の有無など、いちいちと口出される項目が多い


4、持ち玉で勝手に煙草やジュースを取ったら怒られた


5、そもそも班長が歳下のくせに生意気だ



結局、

俺は何をしても、
何の仕事をしても

不平不満で気に入らない


不満の項目の中に俺自身が駄目なやつがあるんじゃない?


そう思われるかもしれないが、


周りがどう感じようが俺は俺に正直なんだよ。


こんな不満を感じ出すと、


仕事にやる気が出なくなるのは
悪い癖だ


あんなに頑張って起きていた朝イチも


次第に寝坊が目につく様になって来た


当日欠勤も多くなり、
時間厳守は何処へやらって感じだ。


打ち子業者の班長からも見限られ、
連絡が来ないなんて時もあるくらいだ


だが、

俺には金がいる。



一ヵ月も打ち子したら
金があるんじゃ無いか?


だって!?


それが不思議な事に全く無いんだな。


滞納していた家賃ぐらいは払ったが、
それでもせいぜい一月分くらい


借金の返済は知らん顔、
貯金なんてできるわけが無い。


生活として変わったのは、

仕事終わりのキャバクラ
戻ったくらいかな


毎日働いてんだ、
それくらいの贅沢しても


そんな考えをしていたら、


日銭で貰った給料も
その日に消える事が多くなった。


だからこそ、


俺がいっぱい出した時は、
 金をいっぱい貰う権利が有る


なんて思っている。


ここだけの話だが、


出玉や投資をちょろまかして
多めに金を貰った事も有る


生活の為だし、
生きていくんだから仕方ないよな?



そんなある日‥



やべぇな、財布がすっからかんだ


俺はすぐ、班長に連絡して仕事をくれと申し出た。


班長
『田中さん、

 あんた電話でないじゃないか』


田中
『、、、、』



たかがパチンコで
うるさい事を言い奴だ。


そう心の中で思ったが、


さすがに仕事を貰えないのは
かなりまずい



田中
『すいません、

 携帯が故障しちゃって』


俺はをついた。


とっさに思いついた嘘だが、

どうせこんな連中に
気を使う必要もないだろう。


班長
『鈴木さんが

 田中さんと話がしたいそうですよ』



なんだそれ?


鈴木ってあの面接に来てた奴だよな、
俺に何の用があるんだ?


俺の腕を見込んでたから、

もっと割りのいい仕事を
斡旋してくれるのかな?


面倒臭いと内心は思ったが、


ひょっとしたらいい事あるかも


と、


俺は打ち子業者の鈴木に
会う事にした。



後日‥



鈴木
『久しぶりですね田中さん』


田中
『お、お久しぶりです』



この鈴木と言う男、
なんか妙な圧が有る。


初対面でも無いのに
なぜか緊張してしまう。


田中
『な、何の御用ですか?』


期待と不安混じりの声で俺は尋ねた。



鈴木
『面接の時と

 話が全然違うそうですね』


田中
『?』


険しい顔を俺に向けながら
鈴木は話を続けた。


鈴木
『パチンコの腕も

 全然無いみたいじゃないですか』


つまり

下手くそ

って言いたいのか?


俺は口に出さずそう思った。


鈴木
『それに遅刻はするわ、

 時間は守らないわ』


田中
『、、、、』


言い返す言葉が見つからない


班長相手なら歳下のガキんちょ
と反論するのだが、



鈴木
『それと、ひょっとして

 約束事も破ってませんか?』



約束事‥


そう、その約束事とは、


金銭関係の話だ


投資金額やその日の出玉状況は
嘘偽りなく伝える事


その約束事を守らず
不正を働いた場合は、

こちら側から
賠償責任を言い渡す場合も有る。


たしか、そんな感じだったと思う。



田中
『いや、そのぉ‥』



なんで俺は、はっきりと

そんな事はしていない

と言わないんだ


いや、


確かにチョロまかしたりしてるから、
鈴木の言う通りに駄目なんだけど、


俺が認めたら
金を請求されかねないじゃないか



鈴木
『田中さん』



そう次の言葉が来た瞬間、


俺はその場から逃げた


走って逃げた


いい歳した大人が走って逃げた。


直感的にやばい事になりそうだと
走って逃げ出した。




それから数日後、


打ち子業者からは連絡が無くなった


無くなったと言うか、


着信拒否にしてLINEもブロック、

奴らが行動しそうな範囲には
近づかない様にしていた。



いよいよ俺の人生も終わったかもしれない‥


思い返せば、
全てが俺の身勝手が蒔いた種。


周りから手を差し伸ばされても、
裏切り行為でお返しして、


嫌な事からは逃げるが一番、
甘やかされれば図に乗り調子づく


人として、
人間として

良いとこなんて一つもない



もう、
 どうでもいいや


もはや人生諦めた


そんな気持ちで
最近は過ごしている


いるんだが‥


それでも生きていれば、
人間は腹が減る生物だ。



田中
『やばいな、ぶっ倒れそうだ』



もはや金は底が尽きた。


財布の中身が17円とは、
涙や笑みすら出てこない


もう


生きている事が辛い


と考えだしたある日、


ふと‥


あのパチプロの爺さんを思い出した。


田中
『爺さん、相変わらず

 あの店で打ってんのかな?』


喧嘩別れみたいな感じで、
遠のいてしまった爺さん


今思えば、


ここ数年で楽しかったのは、


あの爺さんとパチプロの真似事をしていた日々だけだった


このまま時が過ぎれば、
俺はどうせ野垂れ死ぬ。


金もないから
近々に部屋も追い出される


消費者金融からも
裁判がどうとかこうとか‥


実を言えば、


実家からも
かなり電話が掛かって来ている


きっと俺の保護者って事で、


色々なとこから
請求や連絡がきているのだろう。


そういや、


あの打ち子業者だって、


面接時に身分証のコピーとか
取られているから、


それも親宛に連絡してるんだろな。


それが分かりきっているから
実家の電話は出ていない。


生きてるだけで
皆んなに迷惑かかるなら、


もういっその事
このまま消えた方が‥


それが今の俺の考えだ


かと言って自分で命を絶てる度胸も
ないのだがね。


どうせ人生終わるなら、


最後に爺さんに会いたいな。


…なんでそんな考えをしたか
俺もわからない


ひょっとしたら
爺さんが助けてくれるかも?


なんて


淡い期待を抱いただけかもしれない、


だが、そんな気持ちもどうでもいい。


なぜだか俺は
爺さんに会いたかったんだ。




翌日、

懐かしい爺さんとの思い出の店に
俺は居た。


あいも変わらずガラガラな店内に、
無愛想な店員が歩き回る光景だ。


俺の財布には小銭がちょっと


とても
パチンコを打ちに来た客では無い


俺は店内をウロウロした。


打ち子業者との一件以来、
パチンコ屋には近付かなかった


見つかったら何をされるか分からない


話なんてしたくも無い


そんな俺が店内をウロウロした。



田中
あっ‥


嘘だろ‥


まさか、本当に?


そのまさかとは
爺さんだった


今まさに爺さんは
そのパチンコ屋で打っていた。


田中
『まじかよ‥』


なぜか嬉しくて泣きそうになったが、

だからとて
どう接していいか分からない


ひょっとしたら
俺の事なんて忘れているかも知れない


声をかけるのを躊躇った
怖くて声をかけれなかった



…しかし、いつまでも
そうしていたって仕方ない。


最後の気力を振り絞る様に


田中
『じ、爺さん‥』


声を発した、その時だった。


俺は誰かから肩を叩かれた。



鈴木
『久しぶりですね田中さん』



それは、
あの打ち子業者の鈴木だった。


や、やばい…


即座に逃げようと思ったが、
よく見ると周りを囲まれていた


その中には班長の姿も見えた。



鈴木
『ちょっと外でお話ししましょう

 ずっと探してたんですよ』



俺は終わったと感じた







実践系記事★毎日更新↓

当サイトトップページ

その他のパチ&スロブログ↓

にほんブログ村


サイトトップ

【人気日記】パチンコパチスロ!


毎日23時更新!濃厚パチ&スロ日記♪