万太郎著
パチンコ店に着く。
台を選ぶ際にふと思う。
継続率を考えた時、刻むように増えていく数字達。
比例する様に増える欲望。
継続率65% 80% 85% 90% 93%..
93%が良いに決まってる。
間違いのない選択。
腰を据える理由。
突入率なんて関係ない。
突入させれば良いだけの話。
Day.1
3月6日 18時35分 自宅最寄り駅の決別をしたお店で、悶々とハンドルを握っていた。
楽しむはずの1パチが泥沼化していた。
埒が明かず4パチに逃げた。
相対するは【大工の源さん 超韋駄天】
オスイチで60.2%の確変をゲットし、継続率93%のRUSHにブチ込んだ。
期待しかなかった。
…
…
…
あまりの早さに絶望しかなかった。
継続率ではなく、結果が全てだということを知った。
…
Day.2
3月15日 15時31分 自宅近くの決別をした店へ。
決別でなく癒着にしか見えない..
自己覚知をした瞬間だった。
この日も1パチで泥沼化し、4パチに逃げた。
デジャブなんて求めていないのに気付けばデジャブ。
お馬鹿さん以外の言葉が見つからない。
そんな俺が腰をおろしたのは
【ダンバイン256ver】
内容はすっ飛ばす。
皆様とは、この一瞬でシンクロ出来ると信じている。
…
…
『頼むから
そのまま落ちてくれ..』
この一瞬に、これ以外の心情は必要ないと。
メチャクチャにドキドキした。
…
…
…
1/256を引き当てた瞬間だった。
通常だとしても時短100回で引き戻せばいい。
そう思った。
正にポジティブ。
もの凄いポジティブ!!
ある意味、暗示をかけていたのだと思う。
例え50%を引けなくとも時短で引き戻せば良いのだと。
達観にも似た気持ち。
思ったね。
『今日は
ヤれる日なんだって。』
ファイヤー柄の3図柄。
美しいよ本当に。
…。
…。
…。
『早過ぎだよカブトムシ。』
マスクの下で優しく呟く俺。
本当に継続率約91%なのでしょうか。
意を決し、突撃した4円パチンコ。
期待しかありませんでした。
狙えば逆にブチかまされる。
思い返せばこんなんばかり。
良い思い出なんてほとんどありません。
思いました。
何故、同じ過ちを繰り返してしまうのかと。
気付きました。
夢があるから俺は立ち上がるのだと。
…
…
Day.3
3月19日 17時41分 職場近くのホールへ足を運びました。
そして、腰をおろしました。
…。
…。
…。
個人的な□ソ台に。
いや、もしかしたら余りある魅力を秘めているのかもしれない。
ボタンだけで全否定なんて人として最低過ぎる。
せめて、打ってから□ソ台と呼ぼう。
そう思ったんです。
…。
…。
…。
…。
嘘です。
大嘘です。
448回転で誰にも座られず放置されていました。
頭の中では【遊タイム】という名の選択肢が浮かびます。
恥ずかしながら、この回転数で意識する俺。
遊タイムで良い思いを体験したい俺。
6000玉あれば届くだろう。
貯玉遊戯にて448回転目よりスタートです( ´ー`)つ
…
ゴチャゴチャ具合を感じ始めた475回転目
闘気が覚醒します。
…
『シュパーン!!!!』
と、ヌンチャクの様に乱舞する役物。
腐っても役物落ち。
ロングリーチに比べれば遥かに高い信頼度。
体感では3割位。
3割あれば、3回に一回は大当りするはず!!
その内の3回目が来て欲しい今!!
俺『ポチっ♪o(・∀・`o)』
…
…
…
そうだよね。
北斗無双シリーズの赤保留なんてこんなもんだよね( ´ー`)
落胆よりも、いつもの無双に安堵している自分がいました。
…
568回転目 初見なZONEに入ります。
何やら『己に打ち克て』との事。
盤面を囲む鎖が金色に見えるのは自分だけでしょうか。
…
黄色から緑への変化。
親切心に溢れた台という事がわかります。
緑から赤色へ。
これはもう、
親切心に溢れた台以外の何物でもありません!!!!
『シュパーン!!!!』
と役物が入ります。
ネーミングのセンスに脱帽です。
ケンシロウさんは、デビルさんの険しい眉間に右拳をブチ込むのでしょうか。
…
絶望的なグリーンカラー。
ケンシロウさんが拳を上げた理由はこうでした。
ケンシロウさん
『失せろ!俺は機嫌が悪い』
機嫌が悪いだけで振るう暴力。
【最低】以外の言葉が見つかりません。
緑色の絶望感は今作も一緒なのでしょうか。
クールにボタンを押しました。
…
…
…
目の前には豪傑の様な方が拳を振り抜いていました。
暴力を暴力で返され、ブッ飛ばされるケンシロウさん。
【自業自得】以外の言葉が見つかりません。
安らかにお眠り下さい。
アーメンm(_ _)m
…
712回転目 盤面が朱色で染まります。
緑保留とエイリアンボタンの緑が良く映えます。
とても【オシャレ♪】に見えます。
…
疑似3 闘気100という既定路線からの役物落下。
カットを変えましたが、先程と同じ巨体の響宴。
進撃の□人なのでしょうか。
デジャブなのでしょうか。
ほぼ同じタイミングで切るシャッター。
機械の様な動きで押すカメラの撮影ボタン。
一瞬で撮影ボタンを押し電マボタンに手を載せる俺。
完璧でした。
…
…
カメラワークだけは完璧でした。
…
黙々と回した897回転目。
もう少しだと思った897回転目。