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天井前のボーナスって、なんだか悲しくなりません?
私はムシャクシャしてきたので、
ここで番長を辞めました。
川藤は
「まだだ、まだ終わらんよ!」
とか言いながら打ち続けていました。
私は心の中で思いましたよ。
もう終わりだよ!バカ!
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その後に私はサラ番2吉宗を触ってみますが何も良いところがありません。
よく見ると吉宗も眉毛が太い!!
眉毛が太いとほんとダメ!
大都はほんとダメ!
そう叫びながら川藤の番長の様子を見に行きますと、
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万札の財布から
万札を取り出す川藤を発見。
「おかしいですよ
川藤さん!!」
私には、笑うしかありませんでした。
彼はもう30を超えているのです。
しかもこれ、
ギャグでもなんでもなく、
罰ゲームでもなんでもなく、
完全に素。
ありのままの姿なのです。
ありのままで生きすぎだぞ、お前。
なにせ、私が気づくまで何のアピールもしてきませんでしたから。
普段から使っているのでしょう。
なんでハマリオが爆笑しているのか分からず、
轟が弱すぎる!
太眉毛ほんとダメ!
と言いながら打ち続ける川ちゃん。
なあ川ちゃん、
友人として一言だけ言わせてくれ。
その財布は100%モテない。
高校生じゃないんだから。
そしてその後の川藤。
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おい、
いまどき番長の遊技説明書を見ている人って激レアだぞ。
朝一に並んで番長に特攻した人間のすることか、それ。
最終的にはヒートエンドして
番長と心中するつもりの川藤を引きはがします。
ハマリオ
「チャンスチェリーの重力に魂を引かれた俗物が!
もうやめろ!」
川藤
「戦士は生き続ける限り戦わなければならんのだ」
パン!パン!
ホールの真ん中で往復ビンタ。
膝をつく川藤。
川藤
「大人はいきなり人を殴っていいのか?」
ハマリオ
「もう北斗む、、、」
川藤
「無双はダメ!眉毛太いでしょ!
眉毛太いのは出ないよ!」
ハマリオ
「じゃあ源・・・」
川藤
「あの鉢巻はダメ!
当たらないでしょ!」
ハマリオ
「じゃあ牙狼・・・」
川藤
「それを待っていた。」
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我々が着席した台、
牙狼ゴールドストーム翔
ええ、
まさか古い牙狼を選択するとは思いませんでした。
せめて遊タイムがある方がいいんじゃと提案しても、
「この台、
なぜかすぐ当たるんですよね。」
と力説されたら、かないません。
彼の目は輝いていました。
しかし、
終わったと思っていた川藤のエンペラータイム。
まだ終わってなかったんです。
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「万発!万発出れば持ち直せる!」
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「アイ アム スーパースター!!」
そう雄たけびをあげる
スーパースターエンペラー川藤。
ところがです。
「あ、あ、あ、
もうこんな時間か!」
いきなり取り乱すスーパースター。
「ど、どうした川ちゃん?
出産か?」
「て、て、天皇賞!
始まる!」
おかしいですよ
川藤さん!!
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牙狼のSTを片手に馬を応援する
川ちゃん。
今どきの世の中では賢く生きること。
スマートに成功すること。
そんな生き方が
支持されているような気がしますが、
全力で逆方向に疾走する川藤。
夢が、あるね。
この時のことを後の川藤はこう語っている。
「ええ、あれは至福の時間でした。
牙狼のSTを片手に天皇賞。
万発と万馬券。
ギャンブラーの夢と栄光。