※この日記はすろ天様からの許可を得て掲載しております。
決戦前夜。
高い集中力を切らさないためには、血液が綺麗でなくてはならないという、祖母の教えに従い…
夕食には動物性タンパク質を摂取することを極力控えたメニュー。
・おろし蕎麦
・冷奴
・アスパラガス
無心の境地に至る法として…
素材と会話をする。
目を閉じると…
咀嚼の中に、無言の会話が生まれる。
落ち着いた夕食…もとい、薬膳。
消化を促すためには適度な休息後、軽めの運動。
夜の川沿いを歩く。
西の夜空を見上げて呟く…
『おばあちゃん…明日僕に力を貸して』
因みに私の祖母は、父方、母方、両方健在であり、二人の齢を足すと……
ジャスト200歳!
私はそのDNAを受け継いでいる。
よって、あと60年以上は日記を綴っていけることになるな。
『時代は17号機となった今…
これはまだワシが駆け出しのライターだった頃の話じゃ…』
なんて冒頭で始まる日記。
激アツじゃ。
それはそうと今回のハーデス実践で私は…
負けたら坊主という宿命を己に課した。
………
軽いストレッチを終えて入浴…もとい沐浴。
そして、日付が変わるまでの時間を読書に費やす。
私のバイブル…
『パチスロ必勝ガイド』
心に穏やかなさざ波が打ち寄せる。
日付が変わり、周囲への決意表明。
そして漱口。
鏡に映る男に呟く。
『ゼン…お前はやれる』
髪に触れる。
平家物語を口にする。
決戦当日。
昨夜はあまり眠れなかった。
気持ちが昂っていたのもあるが、決戦ホールが決まらなかった事が睡眠を邪魔した一番の要因。
都内まで行くか…
はたまた近くのホールにするか…
随分悩んだ。
少しでも設定状況の悪くない店を選びたかったのだ。
と言っても、稼働状況は衰え知らずなハーデス。
店側にすれば、勝手に暴れてくれってなもので…
ほったらかしのオール@でも山と谷を作ってくれる優れもの。
どこを選んだとしても、設定には期待出来ないだろう。
と、なれば…。
やはり旧ホームだな。
同じ『負け』なら、せめて思い入れのあるお店にお金を落としたい。
今回のハーデス実践、ハッキリ言って勝率は低い。
台移動を禁止にしたことと、何があっても22時まで稼働しなければならないことを己に課した。
しかし私はこれを逆手に取る。
『肉を切らせて骨を断つ』
厳しい条件を自らに課し、更には強烈な罰をも設ける。
退路を断つことで肝が据わる。
肝が据われば心が澄む。
心が澄めば…
ゴッドが引ける。
ゴッドを引く者が…
冥界を制すッ!
とある勝負師は…
負けが許されない戦いに臨む際、刃物を懐中に忍ばせると聞く。
腹に冷たい切っ先を感じ続けることにより、命を棄てる覚悟を己れに促すというのだ。
『腹を据える』ということか…。
私も今回、刃物を用意した。
Gillette.
そう。
これを懐中に忍ばせる。
謂わば“自刃用の刀”。
刃はギラギラとした無機質な殺意を無差別に放っている…
『『決死の覚悟』』
我今、此に整いたり。
ちなみにセーフティガードははめておく。
お腹傷つけちゃうから。
銀行ATMでお金も下ろした。
職場にも『頭を剃ります』との了承を得た。
あとは殺るか殺られるか。
ハーデスッッッ!!!
私は貴様を討つッッ!