PM 12:00
どーやったら誰一人として仲間ハズれになる事なく、
充実した会を開けるのかギリギリまで考えていた。
「お前達が楽しいだけのただのオナニー会じゃねぇか。」
それだけは誰にも言わせたくなかった。
皆、同じ金で出席したんなら、
皆に同じ楽しさを提供する。
その義務が俺にはある。
友達の輪に入れずに
いつも教室の隅っこで一人ぼっちだった
彼を
彼女を
置き去りにする訳には行かない。
考えろ俺。
思い付くんだ中学1ユニークの天才の俺。
考えた。
考えて、考えて、
考えて、考えて…
気がつけば100円ショップにあるウサミミを買い占めていた。
「これはどーゆー事だ讃岐?」
…分からない。
何故これを買い占めてしまったのか全く理由も思い付かないが、
(これがあればなんとかなりそうだぞっ!)
と、理解不能な自信がどこからか湧いてきたのだ。
「そろそろ時間だ。
行くか……
悪魔っっっっっ!!」