12日20時頃
嫁は里帰り出産のため、仕事終わりの僕は一人回転寿司をしていた。
「モグモグ…モグモグ…
今回の日記は稼働無しだし、いまいちだったかなぁ〜、
あ、大将、サーモン二枚ね!
んーー
やっぱパチンコ版の写真で一言は微妙かなぁ〜」
いまいち日記の内容に納得のいっていなかった俺は、
家に帰って少し手を加えることにした。
「お会計お願いします!」
会計をすませ、そそくさと店を出た。
23時の更新まであまり時間はない。
駐車場から車をだし、急いで家路に向かう。
その帰り道に携帯が鳴った。
こんな時間に誰だろう?
と、座席に置いた携帯にふと目をやった瞬間、体がざわついた。
義理のお母さんからだ。
携帯に表示された名前を見て、間違いなく嫁に何かあったと思った。
慌てる気持ちを落ち着け、
路地に入り、冷静に車を止める。
「もしもしトミーですけど」
「あ、もしもし?
○○くん?(僕のこと)
今ね、○○子(嫁)がね、破水して病院につきましたから。」
「え!?ほんとですか!?」
「また連絡しますので。」
「え!あ、は、はい!」
一気に心臓の鼓動が早くなった。
予定日までは4日あったせいもあり、全然心の準備ができていなかった。
緊張が高まる。
えっと・・・
どうするんだ?
こうなったとき、男はどうしたらいいんだ?
そ、そうだ!
ここはひとまず落ち着いて。
冷静な行動をとろう。
よし、まず家に帰ろう。
家に帰って、もう少し面白い写真で一言を考えよう。
って、馬鹿野郎!!
冷静すぎだろ!!
違う!
とりあえず家に帰って、
義母さんからの連絡を待とう。
あとは、そうだ。
ノッチボスに連絡入れなきゃな。