「出産後は忙しくなるだろうな…」
妻が出産を間近に控え、度々私の口をついて出た言葉である。
もちろん、出産前もすでに忙しい。
妻は二人の赤ちゃんをお腹にいれて、ほとんど動けないため、
当然、家事育児はほとんどボクの役目だった。
加えてヤンチャな4歳の息子もいるので、
出産前から目の回るような忙しさだった。
だからこそ思った。
「これで双子が生まれたら、どうなるんだろう…」
今思い出しても、ワクワクより不安が大きかった気がする。
〜出産1週間前〜
もういつ生まれても大丈夫だった事もあり、
あまり神経質になることなく、幾分、穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、その時は突然訪れた。
28日を予定日に控えた23日の夜。
子供を寝かしつけて、テレビを見て休憩していると
「ねえ!ピンクのオリモノが出た!」
トイレから慌てて出てきた妻のこの一言で、穏やかな時間が一変する。
22:00
まず病院に電話。
22:15
すぐきてくださいと言われ、寝てる息子と準備していた入院セットを車に乗せ、病院へ向かう。
22:30
病院について、そこから40分検査。
その間にお婆ちゃんに息子を預ける。
23:15
検査終了。
緊急帝王切開が決定。
初めての帝王切開に緊張する妻を、病室へ見送る。
そして、24:00ジャスト
双子の女の子が生まれた。