編集部日記第八十五話♪

【ハマリオのパチンコ日記】
俺の本気。




平日、10時すぎだか11時すぎだかの電車に乗っていると、


線路の脇の道路を散歩中の幼稚園児から手を振られることがある。


もちろん俺個人に対して振っているわけではなく、


電車に対して振っている。





俺はそれを見ながら、


今日も寝坊したな、

幼稚園児の方が早起きだな、


とか思いながら電車に揺られている。





休日、一店舗目の店がいまいちで、


店移動するために駅まで歩いていると、


近道のために公園を横切るときがある。





まだまだセミの声がうるさく、


空には大きな入道雲がそびえたっている。


太陽の強い日射しをやわらげる大きな木の影にあるベンチ。


犬の散歩中のお婆ちゃんが腰をかけてボーっとしている。


黒いブルドックも地面にへたり込んでいて、


遠目で見ると大きな黒いウンコに見える。




そこから少し歩くと、テーブル付きのベンチがある。


70代ぐらいの白髪のお爺さんがど真ん中に陣取り、


眼鏡を手で持ちながら新聞に赤ペンを入れている。





その近くで母親に連れられた五歳ぐらいの男の子が一人。


スマフォの画面を見ている母親の横で、


体のわりに大きな頭を傾かせて空を見上げながら、


空に向かって手を振っていた。




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木に止まっているセミでも見つけたのだろうか。


ミーンミーンという鳴き声に応えているのだろうか。


気になって俺も空を見上げてみると、















飛行機が飛んでいた。





雲と青空だけの淡い曲線を無視するように、はっきりとまっすぐ横切っていく飛行機。


大空の中では小さな点でしかないくせに、異様な存在感があった。


それを地面から見上げて手を振る子供。


電車と違い、万に一つも手を振り返されることは無いだろうが、


ずうっと振り続けていた。










青い空イメージ映像
99999


※キン肉マンの顔が俺のイメージ映像ではないので誤解しないよう。








子供のころは何でもできるような気がした。


それは世の中のことを知らないからだろう。





学生のころは本気を出せば何かができるような気がした。


それは本気で努力していないので自分の非力さを知らないからだろう。





パチンコを打っている今、本気を出せば…。




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