「人の思い出は美化される」
という。
パチンコ・パチスロを打つものがよく口にする、
あの頃は面白かった、
あの頃のホールは熱かった、
あの台は熱かった、
という言葉。
それがまさにそれだろう。
パチンコというものは台にしろホールにしろ規則があるので、
自由気ままに面白いものをストレートに追求できない。
だからこそ余計に「あの頃は良かった」と思いがちなのかもしれない。
基本的には昔の方が自由度は高いので。
しかし俺としては、過去をあまりにも美化しすぎではないかと思う事もある。
つい最近も仮面ライダーMAXを取り上げたライターさんが何人かいたので、それを例に出そう。
仮面ライダーMAXは、たしかに俺も面白いと思う。
とくに右打ちSTサイクロンモードの演出は、
シンプルにして熱くなるポイントが分かりやすく、リーチさえかかれば期待でき、
なおかつ連荘力の高さによるイケイケ感といい、ST機としてはベストなのではと思うほどである。
そしてあのタコメーターが上がっていくときの高揚感はライダーの世界観にも合い、秀逸だと思う。
かつての栄光。
歌も最高に良かった。
が、その一方で、
潜伏STや小当たりといった打ち手に厳しい点も多々あった。
特にMAXタイプで潜伏STからそのままスルーというのは、
当時の打ち手からもかなりの不評だったように思う。
それこそ今でも仮面ライダーMAXが大好きで探して打ちにいく人でも、
当時にMAXタイプらしく1500回ぐらいハマったすえに潜伏STスルーを食らいまくり、
なんだこのクソ台は、
潜伏STとか犯罪だろ、
と思った事が少なからずあるのではと思う。