『ゴト師 vs 噴く店長2010。その3。』
あらよっと。
噴く【キリン柄はアテにならん】店長です。
またまた前フリもなく続きなんですよ奥さん。
ビデオでヤツらの怪しい挙動を 肉眼で確認したふくてんちょ。
よしゃ。いよいよお待ちかねのDWT(ドキドキワクワクタイム)突入!
噴く:『んじゃいってくるわ。カメラでリアルタイムにオイラの活躍を見てろよ。終礼で上映会するぞ。』
社員C:『このまま放置して逃がした方がイイんじゃないっすか?危ないっすよ?』
噴く:『あほぅ。そんなんじゃ、ヤツらは来なくなっても違う仲間が来るだろ?ヤツらに【あそこの店はヤバイ】と思わせて、他の仲間も来ないようにさせなきゃイカンのだよ。わかる?』
社員C:『はー。なるほどね。ただゴト師とのモメ事が好きなだけじゃないんだ♪』
噴く:『・・・んまー、ソレもなくはないがな。ほいじゃ、いってくる♪(元気良く飛び出す)』
社員C:『あっ、てんちょ・・・(ドアバタン!)』
んま?なんか呼んでた気がするけど・・・まいっか。つーか、急がないと。社員Aを一人きりにしてるしね。店内をダァァァッシュ!
あ。←立ち止まる
・・・。←考え込む
・・・・・・。←更に考え込む
なんか大事なこと忘れてなかったっけ?
・・・・・・・・・。←よーく考え込む
んまー、イイや。急げ!←再びダッシュ
ヤツらの待つトイレに到着すると社員Aがトイレの外でポツンと立っていた。
アレ?ナニしてんの?ヤツらは?
社員A:『あー。ふたりは中(トイレ)にいますよ。出とけって言われたんで出ときました。』
ちっ。まったくもー。
ほんとに使えないね、チミは。
ゴト師のゆーコト素直に聞いてどーする。
んまー、イイや。ホレ。中入るぞ。
社員A:『えー。マジっすか?オレ怖いんですけどぉ。もう逃がせば・・・いてててっ!←オイラにつねられる』
噴く:『イイから早く来い。コレも勉強だ。』
トイレに入ると一人は手洗い場の近くに立っていたが、もう一人がいない。
奥の個室がふさがっていて話し声が聞こえる。ソコだね。仲間に電話で相談中ってトコか。
噴く:『アレ?お連れ様はドチラに?もしかして奥でふんばってます?』
客A:『あー。なんかハラいてぇって言ってたからぁ。』
噴く:『そーですか♪んじゃまー、とりあえずアナタだけとでもお話ししておきますか。』
客A:『あー、んでソレなんだけどぉ。もーさー。イイよ。アレ。止めちゃって。オレらもうヤメるし。』
噴く:『は?』
客A:『オレらも文句つけられてやり続けんのもイヤだしさ。今出したメダルだけ流させてよ。』
ありゃ。意外にあっさりあきらめたね。
もちょっとやらせろってゴネると思ってたのに。
でーもー。
二人の出したメダルは合わせて2000枚弱。金額にして4万円・・・オイラの一ヶ月の小遣いを遥かに上回る金額だ。
つか、ゴトで出したメダルなんざ、ぜってー流させないけどね。ふんがっ。
噴く:『そーですか。でもまー、言われるまでもなく打たせ続けさせるつもりはありませんでしたけどね。コチラとしては。』
ちょいと語気を強めながらジャブをかます。さぁ、どう出る?
客A:『ああ?なんで?イミわかんねぇ。』
噴く:『ゴト行為があったと思われるからですね。』
客A:『ああっ?!だからオレらそんなん知らねぇって言ってん・・・あ?ナニコレ?』
噴く:『コレがアナタが投入口に【なにか】を入れてる写真でぇ。コレがお連れ様のね。んで、コレが第三の男に【なにか】を渡してる写真ね。ほーら。よーく写ってるでしょぉ♪』
ビデオの画像をプリントアウトした写真を三枚立て続けに見せた途端フリーズする客A。
ほほほ。わかりやすいのぉ。動揺が手に取るように・・・って、あら?写真ドコいった?
社員A:『ふぇぇ!スゴイっすね!コレ、ナニ入れたんすか?』
オイコラ。オマエを喜ばすために持ってきたんじゃねっつの。写真置け。
噴く:『素直に認めてこのまま帰れば今回だけは警察沙汰にしないでおくけどな。さぁ、どーする?』
客A:『・・・・・』
噴く:『おーい。個室でふんばってるフリしてるお連れの方ぁ。聞いてたでしょ?』
その瞬間『ザー』っと、水の流れる音と共に客Bが個室から出てきた。
話を聞いてて観念したのか、ちょいと半笑いの表情だ。
んん?く、くさ・・・。
なーんだ。ほんとにふんばってたのか。
観念の表情じゃなくスッキリした表情だったのね。
客B:『あーあ。しょーがねーな。あきらめるか。』
お?なんだ。やっぱ聞いてたんじゃん。スッキリして気持ちにも踏ん切りが付いたか?コレがほんとの糞限(フンギリ)ってか。なんちて。
ひとりでくだらんコト考えてクスっと笑ってたら客Bが写真をマジマジと見て・・・
客B:『ほえー。良く撮れてんなぁ・・・。まっ、今回は諦めるわ。なぁ、店長さん。』
客Aは、その言葉を聴いた瞬間、
『マジでか!Σ( ̄□ ̄』っつー表情で客Bを見返したが、客Bは微かに首を振り、客Aに対して諦めを促したように見えた。
客B:『ほじゃ、帰りますわ。』
噴く:『あー、ちょちょちょ、待って待って。コレだけで済むと思ってんの?』
客B:『ああ?なんだよ?まだなんかあんのかよ?』
噴く:『勘違いすんなよ。警察届けないからって許した訳じゃないし、アンタらがやったコトは犯罪だってのを忘れんなよ?この写真はウチのチェーン店が所属している組合全部に流すし、ウチが契約しているセキュリティ会社にも流すからアンタらの顔はほぼ全国区。気ぃつけた方がイイよ。』
客B:『・・・・ちっ!わかったよ!』
その捨て台詞を残しヤツらは去って行った。
ほええぇぇ。終わったぁぁぁ。
ほんとは免許証のコピーとか取りたかったけど個人情報保護法のカラミでなんか言って来たらイヤだしね。んま、こんなもんでイイでしょ。
社員C:『おー!やりますなぁっ!てんちょぉ!やるやるとは聞いて・・・いてぇっ!←またつねられる』
噴く:『うるせぃ。ナニ楽しんでんだよ、バカ。元はと言えばオマエらがノンキなコトをやってたからこんなコトに・・・って・・・・あああああああああああああああっ!』
社員C:『ぬわっ!ビックリしたぁ。なんすかー。トイレで騒がないで・・・あっ。てんちょぉ・・・もしかして・・・?』
噴く:『バイトの面接の子忘れてた・・・。』
さっきココに来る前になにか忘れてることがあると思ってたのは、コレでしたか。
本日幾度目かのダッシュで事務所へ戻ると・・・
社員CDEF:『おつかれしたぁぁっ!てんちょっぉ!』
噴く:『あっ!アレ?面接の子は・・・どわ!』
カレコレ小一時間は待たせていた彼は、他の社員と共にヤツらがゴト行為をしている瞬間をビデオで見てた。
面接待ちくん:『いやぁぁっ!スゴイっすねぇ!』
噴く:『イヤ、ホントにごめんね。お待たせし過ぎて・・・。』
面接待ちくん:『いえいえ!イイもの見せてもらいました!スゴイっすねぇ!追い返したんですよね!』
なんだか他の社員以上にテンションの高い面接待ちくん。
んまー、怒ってるよりは全然イイけどね。
さっ。面接の続きしよっか。
噴く:『えーと、ドコまで話してたっけ?』
面接待ちくん:『確か・・・趣味はスロってトコまででした。』
噴く:『あ、そっか。んでアレだ。ウチでも打ったコトあるって言ってたんだね。』
面接待ちくん:『そっす。ってゆーか、バイトになってもココで打てるんですよね?』
噴く:『あん?そりゃダメだよ。』
面接待ちくん:『マジっすか?んんー・・・んじゃぁヤメます。ココでまだ打ちたいですし。あ、ゴトはしないから追い出さないで下さいね♪』
噴く:『ちょちょっ、まっ、ええ?マジで?』
ったく・・・つか、まさか・・・。
噴く:『なーなー。あの子に鬼浜のゴトの手口とか教えてねーだろーな?』
社員E:『あっ・・・。』
噴く:『見せちゃった?』
社員E:『セキュリティ会社からさっき来たメールに載ってた道具の画像付きで見せちゃいました。せがまれちゃって・・・。』
噴く:『オイオイオイ。まさか、あの子・・・他の店で試したりしないだろうな・・・。』
社員E:『・・・・まさかぁ・・・(不安)。』
えーと。
ウチの店に面接に来たOくん!
頼むからヘンな真似はしないようにねっ!
あ。あとちなみに。
オイラの活躍はトイレの中でしたので当然ビデオに写るコトなく・・・楽しみにしていた上映会もなかったとゆーのも。
オチと言えヴァ、オチ。
ショボン。