リク『で、あるから‥今日も頑張りましょう』
店員一同『はい!』
副主任になって、そろそろ半年‥
「正しい事がしたければ偉くなれ」
この言葉を胸に、せっせと働くリクの丞。
仕事上でも大きなトラブルを起こす事なく、順調に出世街道を進んでいた。
この頃、働いていた店は、
けっして大きな店ではなく、部下と呼べる社員も1人しか居ない、
上司には、主任と店長と言う小規模な営業形態。
だが、従業員‥アルバイトの皆んなは、リクを慕い凄く頑張ってくれていたと思う。
アルバイト『明日は副主任休みっすよねー、どこに打ちに行くんすか?』
リク『ばーか行かねぇよ、今月は金無いよ』
今日も無事に勤務を終えて帰り仕度を始める。
アルバイト『副主任、お疲れ様でしたー。』
リク『おー、皆んなお疲れー』
連続勤務が続き、やっとまともな休みが取れる。
(注)今の時代なら完全にブラック企業
店長『お疲れ様、副主任』
リク『あっ、お疲れ様です』
店長『明日は久しぶりの休みやろ、ゆっくり身体を休めとき』
リク『は、はいっ』
店長にも挨拶を済ませて勤務終了!
社員寮に帰宅して羽根を伸ばした‥
この休日は、実に有意義に過ごせた。
昼過ぎまで爆睡、起床後はフラフラとパチンコ店へ、
たまたま座った台が、そこそこ出て夜は美味しい物を食べた。
リク『いやー、今日はいい日だったな』
待ちに待った休日を充実感で満たせた。
リク『よし!明日から仕事頑張るぞ』
翌日からの勤務意欲も湧き上がり、まさに理想的な休日だった。
この時は露ほどにも思っていなかった…翌日あんなことになろうとは…。