難波日記第三十四話♪



A「はい、もしもし。


…はい?もしもし?


聞こえませんけど。どちら様ですか?もしもーし!」





電波が悪いのか、聞こえていない様子だった。


何度話しかけても応答がないのだろう。


やがてAは電話を切り車を走らせる。





するとまたすぐにかかってきた。


Aは少しイラつきながらもまた車を止めて電話に出る。



「もしもし?どちら様?」



話し方からAが少しイラついているのがわかった。


その後も全く返答がなかったので、


CがいきなりAの電話を取り、電話口に叫んだ。




「もしもし!お前誰や!ええ加減にしとけよコラ!」




そう言ったその直後、


Cは、今度は車内の僕らに叫んだ。




「うわぁあ!!なんやこいつ!!!頭おかしいぞ!」




電話の事で車内に変な空気が流れていたこともあり、


いきなり叫びだしたCの声で、みんなが一瞬ビクッとした。


投げ捨てられた携帯を見ると、電話は切れていた。







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Cが言うには自分が喋った後にすぐ


「きゃぁぁーぎゃぁぁー!」


と甲高い女の声が聞こえたらしい。


それも悲鳴の感じではなく、


少し人をバカにしたような感じだったらしい。





Cの冗談とは言えぬその表情を見て恐怖を感じ、


今いる所が人通りのない場所だったので、


明るい所へ移動するために車を走らせようとした、その時だった。





ゴン…ゴン…ゴン…





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