難波日記第三十六話♪




(ま、待て!外に出るな!)


叫んでるつもりでも声に出ない。


これがどれだけ悔しいか分かるだろうか?


目の前の状況に対して、自分一人だけ何もできないのだ。


(くそ!!くそ!くそが!!動けよ!!!!)


なんとかして金縛りを解こうと、体全体に力を込めるが動かない。


そして必死にもがいていると




「クスクス…」




耳元で笑い声が聞こえた。


それは女の声だった。


その声に対する恐怖と体が動かない怒りで、俺の頭はパニック寸前。




「うるさいんじゃボケがぁあ!!」




!?


声がでた!!


と同時に体も動いた!!!!


俺は真っ先に唸っているBの体を揺さぶり、


「おいB!こっち見ろ!頼むから!こっち見てくれ!B!」


体を強引に後部座席に引っ張りこみBの意識を戻そうとした。


だがBは…ダメだった。


もう俺の手に負えない感じで、


ヨダレを垂らしながら笑っている。






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フロントガラスにいる女を見るともうそこにはいなかった。


周りにいた男の子も軍団もいない。


まさか次はあの3人の方に…!?




どうする??


Bを置いて走って探しに行くか?


それとも車で追いかけるか?


でも、どこ行ったかもわからないし、車で行けないところに逃げたかもしれない。


それに、もしかしたら車に戻って来るかもしれないし…。


どうする!?どうすればいい!?




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