「・・・??」
そこには小さな商店が有り
自動販売機が有るのですが、
男性はその前に自転車を止めて、
自販機の周りをウロウロしたり、
自販機の前の道に這いつくばったりしています。
人や車が通りかかると、サッと立ち上がって、
自転車にまたがりますが、
ひと気が無くなるとまた戻ってきます。
ワタ「怪しいでしょ・・・?」
まる「確かに・・・何してるんでしょ?」
私達二人は、目を凝らして男性をじっと見ていました。
しばらくそうしていたところ。
「パチン!!」
不意にワタノサンが立ち上がり、
手を叩いて再びしゃがみこみました。
男性&まる
「?!?!」
自転車にまたがって逃げる男性。
まる(小声)
「何するんですか?!」
ワタ「時々脅かしてます。」
まる「は?なぜ??」
ワタ「だってあの人・・・。
もしかしたらジュースか
小銭を盗んでいるんじゃないでしょうか。」
まる「うーーん・・・。
確かに怪しいですけど
見てる間ジュースを盗った気配は無かったし、
自販機に何かしてるっていうより、
自販機の下をごそごそしてません??
せいぜい小銭を拾っているだけの様な・・・」
ワタ「うーん
そうなんですけどね、
どうにも怪しい気がするんです。
脅かすと逃げるし・・・。」
まる「・・・警察に通報しますか?」
ワタ「うーん・・・もう少し様子を見ましょう。」