詳しく話を聞けば、
彼氏は、俺の二つ年上で社会人。
しかも、かなりイケメンらしい。
そして、その人との交際歴はかなり長いらしく、
よくよく聞けば幼馴染でお互い好きになったとか。
この事実に俺はさらに絶望した。
だって、二人の関係は、
コナンでいう新一と蘭、
金田一でいうはじめと美雪。
つまり、切っても切れない関係。
そんな二人の間に、二十歳なのにアラフォーに間違われる俺が割って入ることなんか不可能だ。
剣持警部や目暮警部が「好きだ。」なんて言っても、勝ち目なんかありゃしない。
でも実際、当時はほんとに
「漫画の世界の関係かよっ!」って言って途方に暮れてた。
そんなガスガスの想いを知ってか知らずか、
「仲良く友達でいようね!」
そんなことを言われたな。
友達って辛いわぁと思った。
そんな友達付き合いからしばらくして、
あれはたしか、アキナと出会ってから約一年近くたった日のこと。
日増しに想いが募り、
俺は我慢出来ずについ告白してしまった。
『俺はアキナが好きだ!付き合って欲しい!』
もちろん返事はNOだった。
「ガスガス君は良い人だと思うけど・・・うちには彼氏おるし・・・
それに、やっぱりガスガス君は友達としてしか見れないよ・・・
けど、勝手な思いだけど、、、
ガスガス君には、これからも友達でいて欲しいな。」
そう言われた。
予想できた結果だったが、
実際にその言葉を聞き、現実を目の当たりにすることで、
俺の心は打ちひしがれた。